介護施設の成長を支える人材紹介サービス「ケアワークリエゾン」の新しい挑戦

2023年6月、介護業界の人材紹介サービス「ケアワークリエゾン」がスタートしました。このサービスは、介護施設の経営者と求職者を繋ぐ新しい試みに特化しています。

介護業界の課題

介護施設の経営者との対話を通じて、多くの方が抱える共通の課題が明らかになりました。それは「他の施設の情報をほとんど知らない」といった業界特有の問題です。一般的なビジネスでは、競合の動向や運営状況を把握しやすいですが、介護業界はその独特な運営形態から、一栄一敗が不透明です。

介護施設は24時間、365日稼働しているため、経営者も忙しく、他の施設との交流が少ない現実があります。経営移管や地域の根差した運営をしている法人が多く、そのために情報のキャッチアップが難しいのです。特に、経営層が他施設の状況を把握しづらい環境では、現場のスタッフが得る情報はさらに限られたものとなります。

上岡榮信氏の取り組み

「一般社団法人有料老人ホーム入居支援センター」を設立した上岡榮信氏は、これまでに3900回以上の施設訪問を実施し、運営法人1300社以上を調査しました。この中で、良い介護ホームに共通する理念が、「経営者の価値観や死生観が現場のスタッフや利用者を大切にすることを最優先している」という点です。

良い環境を提供する経営者が運営する施設では、入居者もスタッフも高い満足度です。しかし、理想的な状況があっても、日本全体の人材状況を考えると、やはり深刻な人材不足が続いています。

人材問題の根深さ

「高い満足度」で働いているスタッフがいる法人でも、絶対的な人材は不足しているのが実情です。特に、高齢化社会が進む中で、介護業界の労働力確保はますます重要な課題として認識されています。非常に多くの法人が、良い人材を少しでも確保しようと苦労しています。

ケアワークリエゾンの強み

「ケアワークリエゾン」は、経営者の考えをベースにした求職者のマッチングサービスです。上岡氏の実体験に基づく情報を活用し、求職者にはやりがいのある職場を紹介しています。また、スタッフや経営層の経験を持つ創業メンバーが在籍し、キャリアアドバイスや就業後のフォローも行っており、求職者の安心感を高めています。

求職者が再就職を考えた際には、自分の希望に合った職場を見つけることが困難だったかもしれませんが、「ケアワークリエゾン」なら、より良いマッチングが期待できるでしょう。