横浜市が家庭用卒FIT余剰電力を活用する新契約を締結
2023年10月24日、横浜市は再生可能エネルギーの利用拡大に向けた新たな取り組みを発表しました。ENEOS Power株式会社(以下、ENEOSPower)と株式会社横浜赤レンガは、家庭からの余剰電力を活用したオフサイトフィジカルPPAを結びました。この契約は、地元で生産した電力を地元で消費する「地産地消」の理念に基づいています。
戦略的な電力供給契約
今回の契約の重要性は、その仕組みにあります。ENEOSPowerは、横浜市内の家庭から供給される卒FIT余剰電力を買取り、2024年11月から横浜赤レンガ倉庫へ供給します。具体的には、電力の供給量を30分単位で調整し、消費電力量と一致させることで、リアルタイムで再生可能エネルギーを利用します。これにより、横浜市内の家庭で発電される太陽光による電力が、倉庫の電力の約20%を担う見込みです。結果として、年間約440トンのCO2排出量削減が期待されています。
環境意識の高いY−SDGs認証
横浜赤レンガ倉庫は、2022年12月に行われたリニューアルを機に、サステナビリティへの取り組みを強化しています。2023年11月には、横浜市のSDGs認証制度「Y-SDGs」における最上位の『Supreme』を取得。これにより、地域環境の保護とともに訪問者への配慮を重視した活動を進めています。サステナビリティに向けた施策として、地域の活性化から地球環境の保護まで、幅広い取り組みが行われています。
今後の展望
ENEOSPowerは、新電力市場でのトップクラスの供給力を持ち、顧客のニーズに応じた多様なエネルギー選択肢を提供します。この新たな取り組みは、ただの電力供給に留まらず、東京や横浜を中心に脱炭素・カーボンニュートラル社会の実現に向けた重要なステップとされています。企業としての責任を果たしつつ、より持続可能な未来を次世代に引き継いでいく姿勢が求められます。
横浜赤レンガ倉庫を訪れよう
歴史的な横浜赤レンガ倉庫は、文化・商業施設としても知られています。訪れる人々は、魅力的なショップやレストランに加え、四季折々のイベントを楽しむことができます。エコな取り組みが進化しているこの場所で、サステナブルな観光体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。地元のエネルギーを生かした新しい取り組みを感じることで、より深い地域の魅力を発見できることでしょう。