帰宅後の入浴で得られる充実感と翌日のパフォーマンス向上

花王株式会社が行った「帰宅後の入浴に関する調査」において、20〜50代の男女1,000人を対象に、帰宅後の入浴習慣を調査。結果は示唆に富んでおり、帰宅後すぐの入浴を実践している人の割合は全体の3割に満たないことがわかりました。

実際の調査では、毎日帰宅後すぐに入浴をする人は27.1%という少なさでしたが、一方で、その実践者の約76%が「帰宅後すぐの入浴をした日は夜の時間を有意義に過ごせている」と感じていることが判明しました。これは、帰宅後の入浴が生活の質を高めていることを示しており、帰宅後の時間をより充実させる要因となっています。

帰宅後の入浴の魅力

帰宅後すぐの入浴には、いくつもの利点があります。まず、自分の趣味や家族との時間を充実させることができる点です。入浴することでリラックスが促進され、日常の疲れを癒す時間となるのです。調査では、入浴後の夜の満足度が向上するだけでなく、翌日のパフォーマンスが上がったと回答した人もほぼ半数に達しました。つまり、充実した夜を過ごした結果、翌日も元気に活動できるという好循環が生まれるわけです。

習慣化の背景

面白いことに、帰宅後すぐの入浴を実践している約80%の人々が、2年以上この習慣を続けていることがわかりました。彼らの中には、朝から入浴後の服を用意したり、お風呂を掃除するなど、手軽に始められる工夫をしている人が多く見受けられます。これにより、帰宅後の入浴が日常生活に完全に定着しているのです。

専門家の見解

東京都市大学の早坂信哉教授は、この調査結果についてコメントを寄せています。教授は、仕事から帰宅した際にいかに迅速にリラックスモードに切り替えるかが重要だと語っており、その切り替えは入浴によって促進されるとしています。さらに、教えられたことは、ぬるめのお湯にゆっくり浸かることがリラックスを促し、自律神経の整いにも寄与するという点です。

5つのメリット

早坂教授が提唱する「帰宅後すぐの入浴」によるメリットは以下の通りです。
・お風呂上がりの一杯が美味しい：入浴後は消化器が活発になり、飲み物がより美味しく感じられます。
・クリエイティブな作業が進む：入浴によって自律神経が整うため、夜間に良いアイデアが浮かびやすくなります。
・美容効果：血行が良くなり、肌にも良い影響があります。
・寝つきが良くなる：入浴後に時間を開けることで、体温が下がり、スムーズに入眠できる環境を整えます。
・免疫力の向上：清潔さを保つ習慣が健康にも繋がります。