旭化成の経費精算業務を効率化する新たな取り組みが始動

経費精算業務の改善は企業にとって非常に重要な課題です。日本の大手企業として知られる旭化成は、NTTデータ・ウィズが提供する経費精算BPO（ビジネスプロセスアウトソーシング）を導入し、業務の効率化を図ることにしました。この提携により、旭化成は自社の約3万人ものユーザーに向けた経費精算システム「SAP Concur」をスムーズに運用するための基盤を整えることができました。

導入の背景

旭化成は経費精算システムを新たに導入するに際し、業務負担の軽減と効率化を目指しました。経費精算は多くの社員に関わる業務であり、ミスや重複が発生しやすい領域でもあります。そのため、処理の効率と精度を向上させる必要がありました。NTTデータ・ウィズは、経費精算業務をBPOとして外部に委託し、必要なリソースを提供することで、自社内の負担を軽減できると提案しました。

具体的な取り組みと対談の内容

旭化成のデジタル共創本部のアユミ・ウエノ氏と、NTTデータ・ウィズの経費精算BPOセンターの山田センター長及び小向スーパーバイザーとの対談が行われました。この対談の中で、BPOを採用する際の経緯や実際に導入した際のプロジェクトの詳細が語られました。

ウエノ氏は、経費精算業務のBPOの導入によってさまざまな課題が解決されたと語っています。また、プロジェクトの初期段階からNTTデータ・ウィズとのコミュニケーションを密に行うことで、円滑な導入が実現できたと感謝の意を表していました。

一方で、NTTデータ・ウィズの山田センター長は、BPOの導入を通じて得られるデータ分析の重要性について触れ、経費精算業務の改善に向けた今後のビジョンを示しました。データを活用した経営戦略が今後ますます重要視される中、旭化成との連携はその一翼を担う可能性が高いと言えるでしょう。

今後の展望

両者の話からは、BPOの導入によって雇用の創出も期待できるという話題も浮かび上がりました。業務の効率化によって、従業員はより専門的な業務に集中できるようになることが想定され、結果として企業全体の生産性向上につながるでしょう。

さらに、ウエノ氏は「経費精算業務に関する社内の反響も非常にポジティブです。多くの社員が業務の簡略化を実感しています」とも述べ、導入の効果は社内でも実感されていることがうかがえました。