企業の森林サービス活用による新たな価値創出プロジェクトが始動
近年、企業群の環境に対する取り組みは、単なる社会貢献活動から持続可能な経営戦略の一部として欠かせないものになりつつあります。特に、日本の森林資源は世界的に見ても貴重な存在であり、その多面的な価値への注目が高まっています。
今回、一般社団法人「森と未来」、一般社団法人「more trees」、株式会社「モリアゲ」の3社は「企業による森林サービスを活用した新たな価値づくりプロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトでは、企業の成長戦略に森林サービスを取り入れ、環境貢献と企業価値の双方を高めることを目指しています。
森林サービスとは?
森林サービスとは、健康や観光、教育などの分野で森林を活用して提供される多様なサービスのことを指します。この考え方は、国が森林サービス産業として推進しており、企業のCSR活動はもちろん、統合報告書の作成にも活かされています。森林は、企業の成長だけでなく、従業員の関与や満足度を高める要素としても注目されているのです。
プロジェクトの目的
本プロジェクトの目的は、森林の持つ多様な価値を最大限に活かし、企業のCSR活動を拡充し組織の活性化や新たなビジネス機会を創造することです。また、環境への貢献と企業価値の向上を両立させ、持続可能な社会を実現するための具体的な手立てを示していくことが目標です。
参加企業の紹介とコメント
一般社団法人 森と未来 代表理事 小野なぎさ
「企業活動が地球環境に与える影響が重要視される中、日本の森林は単なる資源ではなく、その機能と空間の価値についても議論する必要があります。本プロジェクトを通じて、企業が森林をどのように活用するか、一緒に考えていきたいです。」
この団体は「森とともに豊かな未来を創る」を理念に、地域の森林を活かした事業を行っています。特に、日本の森林文化や森林浴の推進に力を入れ、世界的にも評価されています。
一般社団法人 more trees 事務局長 水谷伸吉
「脱炭素社会の中での森林への取り組みは計り知れない価値がありますが、その価値は単なる植林に留まりません。森林空間を活用することで社員の創造性を引き出し、企業価値を向上させましょう。」
more treesは、名だたる音楽家坂本龍一氏が創立し、建築家の隈研吾氏が代表を務める森林保全団体です。地域との協働による保全活動や、日本の自然観を伝える取り組みを行っています。
株式会社 モリアゲ 代表 長野麻子
「企業活動や我々の生活の基盤は森林などの自然資本に依存しています。先人が守り続けてきた森林を、企業経営にしっかり活かせる時代が来ました。」
モリアゲは、森林コンサルティング会社として設立され、自然と都市の連携を進めつつ、森林の価値向上にチャレンジしています。
プロジェクト実施の内容
本プロジェクトでは、企業と森林サービスの活用に関するさまざまな取り組みを以下のテーマに基づいて推進していきます。
1.
人材・組織活性化: 優秀な人材を確保するために森林を利用し、価値観の浸透を図ります。
2.
健康経営: ストレス軽減のために、森林を活用した福利厚生を充実させます。
3.
クリエイティブなイノベーション: 森林環境を活用し新たなアイデア創出を促進します。
4.
環境経営: 環境方針を明確にし、社会的意義向上を目指します。
5.
新たな事業創出: 森林資源を利用した新しいサービスの開発につなげます。
参加の詳細
本プロジェクトへの参加希望者は専用の登録フォームよりお申し込みください。また、オンラインのキックオフフォーラムも予定されており、詳細は公式サイトにて確認できます。皆様と共に環境に貢献し、企業価値向上を図る取り組みを進めていきましょう。