斜線堂有紀のミステリリリースとその魅力
2025年6月、斜線堂有紀の名作ミステリシリーズ「死体埋め部」の第一作『死体埋め部の悔恨と青春』が再登場します。この作品は初めて2019年に発表され、たちまち多くの読者に支持されましたが、近年は入手が難しくなっていました。そんな中での復刊は、ファンにとって待望のニュースです。
魅力的なキャラクターたち
物語の主人公は、英知大学の一年生である祝部。在学中、暴漢に襲われたことで、思いがけず人命を奪う事態に直面します。このとき、偶然通りかかった先輩の織賀の提案で、死体の処理を行うことになります。しかし、織賀の車の中にはすでに“左手の指だけ全部骨折した”不気味な死体が座っていたのです。
この二人がどのようにして異常な状況を乗り越えていくのか、物語は徐々に明らかになっていきます。斜線堂有紀は人間の心理や社会の暗い部分を描くのが巧みで、読者を惹きつける要素が満載です。
復刊記念の新作書き下ろし
さらに、2025年7月30日には続編『死体埋め部の回想と再興』も発売される予定です。この巻では祝部が織賀と共に、再び奇妙な死体の謎に向き合う姿が描かれています。書き下ろしも収録され、初期の作品とは違った見どころが楽しめる内容となっています。
迫力のあるストーリー展開
「死体埋め部」は、ただのミステリーではなく、青春の痛みや友人関係を描く深い作品でもあります。祝部は織賀との交流を通じて成長し、徐々に自分の道を見出していく様子が描かれています。彼らの最悪な部活動がどのように展開していくのか、背筋が凍るような真実が待ち受けています。
書誌情報
両作品ともに装丁は森優、装幀は谷口博俊によるもので、視覚的にも楽しめる美しい仕上がりとなっています。
発売日: 2025年6月27日
ISBN: 978-4-488-44521-8
価格: 836円(税込)
ページ数: 276ページ
発売日: 2025年7月30日
ISBN: 978-4-488-44522-5
価格: 836円(税込)
ページ数: 280ページ
作者について
斜線堂有紀は1993年生まれで、上智大学を卒業した後、2016年にデビューを果たしました。以降、さまざまなジャンルで活躍し、特にミステリー分野においてはその才能が多くの読者に高く評価されています。彼の作品はただのエンターテイメントではなく、深いテーマを持つものが多く、読者の心に残るでしょう。
この機会に、ぜひ「死体埋め部」のシリーズを手に取って、新たな発見を楽しんでみてはいかがでしょうか。