日本の芸術ユニット「明和電機」が、2025年に前代未聞の47都道府県ツアーを実施することが決定しました。このツアーは、6月28日(土)に栃木県で始まり、東日本を中心に全24会場で展開されます。明和電機といえば、音符の形をした電子楽器「オタマトーン」を開発したことで有名ですが、今回のツアーでは、芸術的なパフォーマンスを通じて全国のファンにユニークな体験を提供することを目指しています。
ツアーの最大の特徴は、明和電機の社長が一人で全てをこなすことです。演奏機械やロボットダンサー、さらにはナンセンスマシーンを「UME BOX」と名付けたスーツケースに詰め込み、軽自動車のラパンで日本各地を巡ります。すべてのセットアップ、演奏、撤収を一手に引き受けるという挑戦は、明和電機ならではのアプローチであり、アーティスティックな精神が色濃く表れています。
前期日程は、4月19日(土)の東京公演を皮切りに、西日本を巡る25公演を33日間で行いました。後期日程は、6月28日の栃木公演から始まり、東北、北海道、北陸などを含む24公演を36日間で行います。特に、8月3日には茨城県つくば市で大千穐楽の公演が予定されており、ファンにとって特別な一日となることでしょう。事務局によると、トラブルが発生することもあるとのことですが、社長は「限界まで追い込まれたときにこそクリエーションが生まれる」と語り、ポジティブに捉えています。これは、彼がこれまで積み上げてきた実績と独創性の表れですね。
ツアーのチケットは一般2,000円、小学生以下1,000円という手頃な価格設定で、特に家族連れや若い世代にも関心を持ってもらえるような配慮がなされています。多くの公演がSOLD OUTしていますが、これからのチケット販売も期待されています。さらに、明和電機の公式ウェブサイトでは、ツアーグッズの販売も行っており、ファンにとっては見逃せないショッピングも楽しめます。
明和電機の30年以上にわたる活動は、展覧会やライブだけでなく、海外でも評価されています。2025年7月には山形県酒田市の美術館で個展も予定されており、今後の展開から目が離せません。明和電機が描く未来をぜひご注目ください。