OQC Toshiko開始
2023-11-28 09:00:02
エンタープライズ向け量子コンピューティング、OQC Toshikoの提供開始
エンタープライズ向け量子コンピューティングプラットフォームの登場
2023年11月27日、英国ロンドンに本社を置くオックスフォード クァンタム サーキッツ(OQC)が、エンタープライズ向けの量子コンピューティングプラットフォーム「OQC Toshiko」の一般提供を開始することを発表しました。このプラットフォームは、次世代の32量子ビット技術を使用し、安全性を確保しつつ、企業が簡単にアクセスできる環境を提供します。
OQC Toshikoは、商用データセンター内に配置されており、どこからでもストレスなく利用できる環境を整えています。これにより、企業は量子コンピューティング技術を直接ビジネスに活用することが可能となります。OQCのCEO、イラーナ・ウィスビー博士は、この新サービスを通じて量子技術が世界の課題解決に寄与すると期待を寄せています。
資金調達とその目的
同日、OQCは日本のSBIインベストメントが1億ドルのラウンドで主導する資金調達を行うことも発表しました。この資金は、量子コンピューティング分野における研究開発を加速させるために使用され、業界内での競争力をさらに強化することに貢献します。OQCは、金融や医療などの分野で革新を促進するため、NVIDIAやAWSなどの多くの企業と戦略的提携を結んでいます。
量子とHPCの統合
OQCは量子コンピューティングとHPC(高性能計算)を統合したハイブリッドコンピューティングの環境を提供します。このアプローチは、特に金融サービスや製薬、エネルギー分野において機密データの安全な取扱いに寄与し、企業のデジタル革新を後押しします。
また、OQCは業界内での量子コンピューティングの利用を拡大するため、プライベートプレビュー版の配信を開始し、今後数ヵ月以内に一般へと展開予定です。これにより、企業は量子コンピュータを簡単かつ安全に利用できるようになります。
OQCが築く新たなビジネスの地平
量子コンピュータは、堅牢な算定能力を提供することで、従来のビジネスモデルを変革する力を持っています。今後の展望として、1兆3千億ドルものビジネスチャンスが量子技術によって生まれ、さまざまな産業が再編成されるとされています。現在の量子コンピュータは主に研究所内に存在しますが、そこで培った技術を企業分野に展開することが、業界の進化に向けた大きなステップとなるでしょう。
OQC Toshikoへの期待
「OQC Toshiko」は、日本初の女性物理学者、湯浅年子博士にちなんで名付けられました。このプラットフォームは、日本の企業にとっても非常にアクセスしやすいシステムとして位置づけられており、OQCは国内でも積極的な展開を計画しています。日本の市場において、OQCが多くの企業に量子コンピューティングの利便性を提供できることが期待されています。
まとめ
OQCの「OQC Toshiko」は、量子コンピューティング技術を産業界に広めるための重要な一歩です。日本にとっても重要な拠点となるこのプラットフォームは、企業の競争力を高め、新たなビジネス機会の創出を目指します。今後の展開に注目が集まっており、OQCは量子技術を用いた持続可能な進化を導く先駆者として位置づけられるでしょう。興味のある企業は、プライベート・プレビューにぜひアクセスしてください。
会社情報
- 会社名
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OQC株式会社
- 住所
- 東京都中央区日本橋室町4-3-9
- 電話番号
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