新生児の治療器
2020-04-02 14:37:43

新生児に希望をもたらす動脈管開存症治療器 AMPLATZERピッコロオクルーダー

アボットの新しい治療選択肢、AMPLATZERピッコロオクルーダー



アボットが発表したAMPLATZERピッコロオクルーダーは、動脈管開存症の治療に特化した医療機器であり、特に低出生体重児や新生児に対する有効な選択肢を提供します。この製品は、2018年10月に希少疾病用医療機器として指定され、その後2019年9月には日本の厚生労働省から承認を受け、2020年4月1日より保険適用となりました。また、先駆けてアメリカでもFDAの承認を取得し、実績を挙げています。

日本では毎年約7,000人の低出生体重児が誕生しており、その中でも約2,700人が動脈管開存症という、緊急治療が必要な重篤な状態にあります。動脈管開存症は、赤ちゃんの心臓に関わる先天性疾患で、通常は生まれてすぐに閉じるべき動脈管が閉じずに開いたままとなり、それによって重度の呼吸不全を引き起こすことがあります。治療が行われない場合、肺血管が永久的に損傷を受ける可能性があります。

AMPLATZERピッコロオクルーダーの特長



AMPLATZERピッコロオクルーダーは、メッシュ状のワイヤーで作られた自己拡張型のデバイスです。施術は足の付け根から行われ、カテーテルを通じて心臓に届けられます。そして、開存している動脈管を閉じることができます。この方法は低侵襲で、特に新生児集中治療室において苦しんでいる赤ちゃんにも安全に使用できることが特徴です。施術後早期に人工呼吸器を外すことができるという利点もあります。

使用対象は、生後3日以上、体重が700グラム以上の患者に限定されています。AMPLATZERブランドは、20年以上にわたる多くの臨床治療実績に基づいており、すでに日本を含む各国での承認を得た、より体の大きな幼児用の製品も展開されています。

アボットのビジョン



アボットのストラクチュラルハート事業部ゼネラル・マネージャーであるダン・シルバー氏は、同社が目指すのは「人々の人生に大きな影響をもたらす技術を提供し、より健康で満足な生活を支援すること」と述べています。AMPLATZERピッコロオクルーダーの日本での承認は、小さくて脆弱な赤ちゃんにとって、根治治療の新たな希望となるでしょう。

まとめ



アボットが開発したAMPLATZERピッコロオクルーダーは、動脈管開存症による新生児の危機的状況を改善するための重要な一歩です。この革新的なデバイスは、日本の医療現場で低出生体重児に対する新たな治療の可能性を広げていくことでしょう。医療の進歩は、未来の世代に希望をもたらすのです。

会社情報

会社名
アボットメディカルジャパン合同会社
住所
東京都港区東新橋一丁目5番2号 汐留シティセンター
電話番号
03-6255-6370

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