AGRIST、東南アジア進出を目指す新たな一歩
AGRIST株式会社(本社:宮崎県新富町)は、AIとロボットを駆使したスマート農業ソリューションを展開するスタートアップ企業です。この度、同社は「SFIP(Sustainable Food Innovation Program)」に採択され、持続可能な食産業の支援を目指すプログラムを通じて、東南アジア市場への進出を目指すことを発表しました。
SFIP採択の背景
近年、日本の食関連スタートアップは、グローバル化を進める一方、特に急成長している東南アジア市場へのアプローチに困難を抱えていました。文化や言語の障壁、現地の商習慣の理解不足、販路開拓の難しさが課題となっていたのです。AGRISTは、テクノロジーを駆使してこれらの障害を克服しようとしています。
提供される支援内容
SFIPの支援により、AGRISTは以下のような各種サポートを受けることができます。
1.
専門家による無料相談
市場動向や法規制、商習慣についてのアドバイスを得て、戦略を練るための貴重な情報源となります。
2.
ネットワーク構築
海外フードエコシステムビルダーやベンチャーキャピタルとの連携を図ることで、新たなビジネスパートナーを開拓します。
3.
マレーシアへの参加
「Sustainable Food Camp」に参加し、現地の市場やトレンドを直接体験しながら重要なネットワーキングの機会を得ます。
4.
展示機会
東京の虎ノ門にあるSustainable Food Museumで製品やサービスを披露する機会も得られ、ポップアップイベントが予定されています。
東南アジア市場でのテストマーケティング
AGRISTは、SFIPを通じて「AGRIST Ai」と呼ばれる進化型農業モデルのテストマーケティングを行います。このAIシステムは、収量を予測し、農業生産の最適化を図る注目の技術です。特に、労働力不足に悩む東南アジアなどの地域において、その効果が期待されています。
具体的には、2025年後半に新橋・虎ノ門エリアで開催予定のポップアップイベントに出展します。このイベントでは、AGRIST Aiの導入事例や機能の紹介、持続可能な食の未来に関するトークセッション、試食会などが行われる予定です。
ポップアップイベント概要
- - 日時:2025年後半予定
- - 場所:Sustainable Food Museum(東京都港区西新橋1丁目17ー8 1F)
- - 内容:取り組み紹介、トークセッション、試食会+懇親会
持続可能な食の未来を目指す
AGRISTの代表、秦裕貴氏は、「日本の農業をアジアの食卓へ」とのビジョンを掲げ、持続可能な食品の未来に向けた挑戦について語ります。彼は、AGRIST Aiが東南アジアの農業に貢献することに確信を持ち、それに向けた地道な努力を続けています。
こうした活動によって、AGRISTは技術の力を借りて日本の農業の持続可能な未来を確立し、同時にアジア地域の食料供給の安定化にも寄与していく方針です。AGRISTの取り組みは、単なる商品開発に留まらず、国際的な問題解決に向けた大きな一歩となるでしょう。
SFIPとは?
SFIPは、持続可能な食産業の創造を目指すスタートアップや事業家に対して、海外展開を促進するための支援プログラムです。東京都の支援のもと、様々な専門家によるメンタリングやネットワーキング機会を提供し、新しいビジネスチャンスを生み出すことを目的としています。
テクノロジーを活かした持続可能な農業の展開は、食の未来を変革する大きな可能性を秘めています。AGRISTは、そのリーダーシップを発揮し、次世代の農業のビジョンを広めていくことでしょう。