アウディとNIRAが共同開発した新サービス：滑りやすい路面をリアルタイムで警告

アウディとNIRAが連携した新たな危険情報配信サービス

スウェーデンのNIRA Dynamics社とアウディ社は、モビリティの安全性向上を目指して新たなサービスを発表しました。このサービスは、コネクティッドカー技術を駆使して、走行ルート上の滑りやすい路面情報をリアルタイムでドライバーに警告する「Road Surface Alerts」（RSA）です。

進化したドライバー支援技術

最近の技術的な進展により、アウディのクルマは事故や渋滞などに関する情報を他の車両と共有することが可能になりました。今回のRSAサービスは、これまでの情報共有の枠を超えて、NIRAが開発したクラウドデータを用いて、路面状態に関する警告を迅速に提供します。

NIRAのRSA技術は、滑りやすい路面や凍結などの危険をほぼリアルタイムで検知し、ドライバーに迅速な情報提供を行います。これにより、運転中の事故リスクを大幅に低下させることが期待されています。NIRAのヨハン・ヘッグ氏は、「このサービスは自動車業界全体、ひいては社会全体の利益になる」とし、データの質とエリアのカバー率が成功の鍵と述べています。

アウディとNIRAの協業

アウディは今回、RSAサービスを導入する初の自動車メーカーであり、Car.Software Organization社やHERE Technologies社との連携により、周囲の交通状況を可視化していきます。特に、コネクティッドカーからの情報は、データ駆動型のハザードマッピングに活用され、より精密な運転支援が実現されるのです。

クラウドを活用した情報共有

RSAは、クラウドベースのデータ分析を駆使して、同じ道路を走行する他の車両からの情報を集約します。ここで得られた路面の状況は、HEREのサーバーを介して、アウディの車両に警告として配信されます。ドライバーは、アウディの「バーチャルコックピット」やヘッドアップディスプレイを通じて、視覚的に警告を受け取ることができます。