瀬戸内国際芸術祭2025における新作「抱擁・小豆島」
2025年に開催される瀬戸内国際芸術祭に向け、手袋メーカーのショーワグローブ株式会社が地域との協働を基盤にしたアートプロジェクトを支援しました。出品アーティストのワン・ウェンチー(王文志)氏による作品「抱擁・小豆島」は、小豆島町中山地区において、地域の方々との深い絆から生まれた大規模なドーム型アートです。
作品の概要
「抱擁・小豆島」は、約4,000本の竹を使用して制作された、長さ約60メートルの壮大なドームです。その高さと直径はともに約15メートル。入口からは美しい「中山千枚田」の風景が広がり、来場者を迎え入れる姿はまるで自然と共生する作品のようです。
制作の背景
王氏が初めて中山地区を訪れた時、地元の方々から春日神社の話を聞き、この地域に特別な愛情を抱くようになったと語っています。その思いが、作品へのインスピレーションとなったのです。作品はボランティアサポーター「こえび隊」と国際的なチームによって、約40日間かけて完成されました。このように、地域の人々との協力がなければ生まれなかった作品です。
作品に込められた想い
王氏は「島が抱きしめてくれた」と感じたと述べており、ドームのアプローチは両腕を広げた様子を表しています。この作品内で来場者には、自然の音や自身の内面に耳を傾ける時間を持ってもらいたいと望んでいます。また、制作を支えた方々へ感謝の意を表し、特に地域の皆様やこえび隊、自治会長への感謝の気持ちは格別だと述べています。
地域との繋がり
小豆島にとって王氏は、まるで第二の故郷のような存在で、3年ごとの訪問は地域との温かな交流の時間です。今回は、春日神社とのつながりや地元の食堂からの差し入れなど、数々の心温まる協力があったことが印象的でした。
ショーワグローブの関与
作品制作の中で最も重要な要素の1つは、竹の編織作業における作業者の手を保護するための手袋です。王氏は、ショーワグローブが提供した手袋について「耐久性が高く、編織作業に最適」と絶賛しており、今後も手袋を提供してほしいと述べています。
鑑賞方法と参加
「抱擁・小豆島」は瀬戸内国際芸術祭2025の開催中、小豆島町中山地区で見ることができます。詳細は芸術祭の公式サイトでご確認ください。
ショーワグローブのビジョン
ショーワグローブは、瀬戸内国際芸術祭への協賛を通じて、地域の文化振興に貢献することを目指しています。今後も地域社会との連携を強化し、様々な支援活動を行い、豊かで申請な社会を築くことに寄与していく所存です。
会社概要
創立70周年を迎えるショーワグローブは、家庭用から産業用まで様々な手袋を手掛ける専業メーカーです。1954年に「手を守りたい」という理念を持って設立され、以降も独自の技術力で安心と安全を提供しています。また、地域との共存を大切にし、今後もさらなる発展を目指してまいります。