名古屋に新設されたヨコタサイバーセキュリティ研究所
愛知県名古屋市に、日本の製造業を守るために設立された「ヨコタサイバーセキュリティ研究所」が本格始動しました。運営するのは、株式会社ヨコタエンタープライズで、サイバー攻撃からの情報システム保護を重要なテーマとして掲げています。この研究所は、製造業の安定と競争力を担保するために設立されました。
背景と目的
現代の製造業は、サプライチェーン全体がサイバー攻撃の標的になっています。これに対抗するため、日本自動車工業会や日本自動車部品工業会は、セキュリティに関するガイドラインを策定し、対策強化を呼びかけています。このような状況の中で、ヨコタエンタープライズは都市である名古屋において、研究所を設けることで、地域の製造業への支援を強化する意向を固めました。
ヨコタサイバーセキュリティ研究所の概要
- - 名称: ヨコタサイバーセキュリティ研究所
- - 所在地: 愛知県名古屋市西区
- - 所長: 楢原盛史
所長の楢原氏は、タニウム社のチーフ・IT・アーキテクトの職にあり、数多くの有名セキュリティ企業での経験を持つ専門家です。彼はセキュリティ対策における実践的かつ理論的な知見を融合し、企業向けに強固なセキュリティの基盤を築くことに注力しています。著書に「経営者のためのサイバーセキュリティ講義 サステナブルサイバーセキュリティ」があります。
研究所が行う主な取り組み
この研究所は、特に以下の3つの主要な活動を行う予定です。
1.
エンジニア向けのトレーニング
最新の脅威情報と対策手法をエンジニアに定期的に提供し、リアルタイムでの対応力を高めます。
2.
サイバーセキュリティのバックアップ体制
インシデント発生時に迅速に支援できる体制を構築し、派遣先企業でのサポートを強化します。
3.
IPA情報処理安全確保支援士の教育支援
国の資格取得を目指すエンジニア向けの育成プログラムを充実させ、さらなる専門性を高めます。
今後の展望
ヨコタエンタープライズは、製造業の競争力向上に向けたさらなる取り組みを進めていくとしています。研究所の活動を通じて、サイバーセキュリティリスクへの対応体制を整えるだけでなく、将来的なセキュリティオペレーティングセンター(SOC)の設立も計画しています。これにより、企業の課題解決に直接的に貢献する道を模索していくことでしょう。
株式会社ヨコタエンタープライズについて
ヨコタエンタープライズは、日本の製造業の強化とその未来を見据えて、トータルサポートを行う企業です。トラックドライバーの派遣業からスタートしたこの会社は、今では設計開発や各種システム開発、物流業務を支える人材サービスなど、多岐にわたる事業を展開しています。
会社概要
- - 社名: 株式会社ヨコタエンタープライズ
- - 本社所在地: 愛知県名古屋市西区山木一丁目165番地 ヨコタビル·リアル
- - 代表取締役: 横田 成人
- - 設立: 1996年3月
- - 事業内容: 一般貨物運送、製造・物流のアウトソーシング、各種システム開発、労働者派遣
- - HP: ヨコタエンタープライズ
名古屋に誕生した新たな研究所が、製造業の未来をどのように変えていくのか、大いに期待が寄せられています。