身体の制約を超えた新しい楽しみ方、ARスポーツ「HADO」
2025年11月30日、大阪府和泉市のエコール・いずみショッピングセンターにて、株式会社KULが運営する「HADO ARENA エコール・いずみ」で、軟骨無形成症の当事者団体「つくしんぼ」による交流イベントが開催されました。この体験会では、AR技術を駆使した新感覚のスポーツ「HADO」を通じて、参加者は体の制約を超えた楽しいひとときを過ごしました。
ARスポーツ「HADO」とは
「HADO」は、拡張現実(AR)を利用したスポーツアクティビティで、プレイヤーは専用のヘッドマウントディスプレイやアームセンサーを装着します。これにより、自身の体の動きでエナジーボールを発射したり、シールドで防御したりすることが可能。体力や身体状況に依存せず、座っているままや車椅子でも楽しむことができるため、従来のスポーツに参加が難しかった方々にも新たな体験を提供しています。
「HADO」は競技の性質上、全ての人が参加できる柔軟さを持っており、参加者からも「爽快感があって楽しかった」との声が多数寄せられました。
インクルーシブな環境の実現
今回のイベントは、KULの多様性を尊重する企業文化から生まれたものです。発案者であり、軟骨無形成症の当事者会「つくしんぼ」の役員でもある中村愛さんが中心となり、障がいのある方々や様々な事情を抱える社員が共に働ける環境づくりが背景にあります。
中村さんは、KULのeスポーツ事業に従事し、一般社員と同じ業務を担当しながら、企業内でインクルーシブイベントを計画しました。彼女の「社内ではのびのびと働いている」という言葉は、同社が推進する多様性の重要性を物語っています。
「つくしんぼ」の活動と地域支援
「つくしんぼ」は、軟骨無形成症の患者とその家族からなる団体で、コミュニケーションの場を提供し、医療従事者や福祉関係者との連携を深めるために年に一度の総会や交流会を開催しています。この団体の存在は、同じ境遇の人々に心強いサポートを提供し、交流の場を通して互いに励まし合う大切な役割を果たしています。
AR体験の広がりと今後の展望
体験会では、参加者は動作確認を行った後、思い思いにHADOを楽しんでいました。中村さんは「私でも楽しめる内容でした」と述べ、参加者からも好評を得ました。今後、ARやVR技術を活用したeスポーツは、障がい者を含む全ての人々に、新たなスポーツの選択肢を提供することが期待されています。
KULは、テクノロジーの力で誰もがスポーツを楽しめる社会の実現へ向け、さらなる取り組みを進めていく意向を示しています。