知床での観光安全DXサービス開始へ
北海道の美しい自然を持つ知床で、観光客の安全を守るための新たな取り組みが始まります。INCLUSIVE Holdings株式会社とAUTHENTIC JAPAN株式会社が共同でプロジェクトを進め、2026年4月20日より知床エリアで「ココヘリ」という山岳捜索サービスの発信機貸与をスタートします。このプログラムは、総務省の「地域社会DX推進パッケージ事業」に基づき、観光客が安心して自然を楽しめる環境を提供することを目的としています。
取り組みの背景
知床は国内で最も人気のある観光スポットの一つであり、登山や自然散策が楽しめる場所として多くの訪問者を迎えています。しかし、この地域はヒグマの生息密度が高く、観光シーズンとヒグマの活動時期が重なるため、クマ対策が非常に重要です。そのため、INCLUSIVE Holdingsは観光安全のDX化に取り組んでおり、すでに2026年1月からLPWA通信網を活用した安全モデルを試みています。
クマ対策スプレーと発信機の貸与
今回の取り組みの一環として、知床自然センターをはじめとする4つの拠点で、クマ対策用のスプレーとともに発信機「ココヘリ」を無料で貸し出します。具体的には、知床自然センター、知床羅臼ビジターセンター、ルサフィールドハウス、道の駅しゃりの各拠点で利用可能です。この発信機により、万が一の遭難時にも早期に捜索を行うことができ、観光客の安全が確保されます。
ココヘリとは?
「ココヘリ」は日本唯一の会員制民間ヘリ捜索サービスです。このサービスは専門の発信機を持つ利用者からの信号をヘリコプターやドローンが捉え、携帯電話の圏外でも位置情報を特定できる技術を利用しています。捜索にかかる時間を大幅に短縮することで、遭難者の生存率が向上することが期待されています。現在、会員数は17万人を超え、山岳遭難救助のための重要なインフラとして機能しています。
プロジェクトの目指す未来
このプロジェクトは、観光の安全を確保するためだけでなく、地域の自然環境の保護にも寄与することを目指しています。知床の美しい自然を守るために、観光客自身が積極的に安全装備を持つことができるシステムを構築することで、地域貢献にもつながるでしょう。
今後、知床でのアクティビティを楽しむ観光客たちが安心して過ごせるよう、この取り組みが一層進化していくことが期待されます。観光の楽しさと安全の両立を図るこの新しい試みは、知床を訪れる全ての人々にとって素晴らしいサービスとなるでしょう。