アネスト岩田が横浜に新拠点「Manufacturing Innovation Center」を開設
アネスト岩田株式会社は、神奈川県横浜市で「Manufacturing Innovation Center(MIC)」を開設しました。この新しい拠点は、2026年6月26日に正式に運営を開始します。MICの目的は、生産性の向上と製品開発の強化、さらには社内外とのオープンイノベーションの促進です。
MICの概要
Manufacturing Innovation Center(MIC)は、モノづくりに関連する研究開発の場として位置付けられています。MICは、新たに開発された製品に適した生産工程の開発を担う生産技術開発センターです。製品開発の初期段階から量産を意識した工程設計を進めることが可能になっており、加工シミュレーションを用いた試作検証やそのままの量産移行を一貫して行っています。
このセンターでは、CAMデータを活用し、加工プログラムの作成、試作、精密測定と検証を社内で行います。これにより、外部に依頼する作業や試作の不具合を軽減し、製品開発のスピードとコストの効率を向上させることを狙っています。
「モノづくりを創る」の理念
MICは「モノづくりを創る」という考え方のもと、工程開発に特化しています。製品そのものの開発だけでなく、最適な品質、コスト、リードタイムで製品を生産するための工程を整備することが重要です。デジタル設計や加工シミュレーションを利用することで、試作の手戻りを減少させるだけでなく、設計初期から製品の品質を高め、量産性を向上させることが可能となります。
施設内には、金属3Dプリンター、5軸マシニングセンタ、CT測定機といった最新の設備が整っています。特にCT測定機は、部品を分解せずに内部の構造を高精度で可視化できるため、見えない部分の加工精度や内部の欠陥を確認する際に非常に役立ちます。また、金属3Dプリンターと5軸マシニングセンタを組み合わせることで、これまで難しかった複雑な形状の部品製作にも対応できます。
一貫した生産性向上の体制
MICは、試作だけでなく量産を意識した生産技術開発も行っています。ここで作成した加工プログラムや機械設定は、自社の秋田工場や福島工場など、量産拠点へ展開されることを想定しています。これにより、開発段階で得た知見をすぐに量産工程に活かすことができ、外作費の削減や部品の手配、調整に要する業務負荷を軽減することができます。内製化が進むことで、海外からの調達品への依存度が低下し、安定した生産体制の構画が実現します。
技術革新を促進するオープンイノベーション
MICは単なる研究施設に留まらず、グローバルな生産拠点を牽引する役割を果たします。ここで確立される革新的なモノづくりの手法は、世界中の拠点に広がり、高水準かつ均一な生産体制を実現します。製造業を取り巻く環境が複雑化する中で新たな価値を生み出すには、社外との連携が欠かせません。ここでは技術者や開発者が自由に議論し、試行錯誤する場が提供され、技術革新が加速されることを目的としています。
アネスト岩田は今後も、空気圧縮や塗装の技術をもとに新しい価値を創出し、世界のモノづくりを支えていくことを目指しています。