ワイエスフードが寿司居酒屋KINKAとバーガー革命を傘下に

ワイエスフード、成長戦略の一環で新ブランドを迎え入れ

福岡県田川郡香春町に本社を構えるワイエスフード株式会社（証券コード：3358）は、飲食ビジネスにおける新しい展開を発表しました。今回、寿司居酒屋「KINKA」とクラフトバーガー専門店「Burger Revolution」を運営する2社との株式譲渡契約を締結し、これらのブランドを当社グループに迎えることが決定されました。

寿司居酒屋「KINKA」の魅力

「KINKA」はカナダ発の寿司居酒屋で、日本の寿司文化をベースにしつつ、モダンなエンターテインメント性を取り入れた独自のスタイルを持っています。特にアピールポイントは、リッチな体験を提供するために拘ったメニューと洗練された店内の演出です。炙り寿司や創作的なオリジナルメニューは、食事を楽しむ時間をより価値あるものにしてくれます。現在、渋谷と六本木の2店舗が営業しており、日本国内外から多くの支持を集めています。また、今回のグループ参画を通じて、そのブランドの理念や世界観を尊重しつつ、さらなる店舗展開も検討される予定です。

「Burger Revolution」の独自性

「Burger Revolution」では、「素材・技術・情熱」を理念に掲げ、高品質な和牛を使用したクラフトバーガーを提供しています。徹底的にこだわった肉の配合や焼き加減は、食通や感度の高い顧客から高い評価を受けています。六本木に2店舗、京都に1店舗を展開しており、都市型の立地から多くの人々に愛されています。「Burger Revolution」もまた、一皿で感動を生むという理念を持っており、これが「KINKA」とのシナジーをもたらす要因となります。

多様なブランドが生み出す食体験

ワイエスフードは主力ブランド「九州筑豊ラーメン山小屋」を中心に地域密着型の飲食事業を展開してきました。しかし、近年の消費者の価値観や環境の変化に対抗するため、ラーメン以外の業態にもチャレンジし、焼肉やカジュアルフレンチなどの新たな事業領域へと進出しています。今回の契約は、単なる業態拡大ではなく、どのような食体験を提供できるかを重視した戦略の一環です。多様なブランドを統合することで、全体的なシナジーを生み出し、ブランドそれぞれの独自性を活かしていく方針です。

今後の展望

当社は各ブランドが持つ特性やクリエイティビティを尊重しつつ、店舗運営や人材育成、商品開発において協力体制を築いていく予定です。また、持続的な成長を目指し、培ってきた運営ノウハウやネットワークをフル活用していくことも重要なポイントです。今回、成長の余地が大きいブランドを迎え入れることで、ワイエスフードの事業ポートフォリオはさらなる多様化を実現し、中長期的な企業価値の向上を図る狙いがあります。