温泉旅館の公式サイト、AI検索対応はわずか3.9%!
株式会社Archが実施した「全国主要温泉地の旅館・ホテル公式サイト実態調査2026」によると、草津や箱根、別府、由布院などの温泉地76施設の公式サイトにおいて、AI検索対応がわずか3.9%にとどまることが明らかになりました。この調査は、宿泊施設のデジタル面での対応状況を把握し、今後の改善ポイントを探る目的で行われました。
調査結果の概要
調査の結果、AI検索に必要なllms.txtの設置を行っていたのはたったの3施設のみで、構造化データが未設置の施設は71.1%に上りました。基本的な技術対応、例えばHTTPSでの接続は92.1%、表示速度が3秒以内である割合は97.4%と高い数値を記録していますが、AIの読みに対する準備状況は深刻です。これは、旅行者の宿探しが今後AIを介して行われる可能性が高まる中、非常に重要な課題です。
また、全体の調査結果を総合的に見た場合のスコアは67.5点でした。特に、別府と道後が73点で最高スコアを記録し、由布院が最低の59点でした。これは、宿泊施設ごとのデジタル対応に依存していることがわかります。
インバウンド対応の不足
調査では、32.9%の施設が日本語のみの対応で、英語ページや言語切替機能を持たないことが問題視されています。訪日外国人が増加する中で、これでは外国人観光客を受け入れることが難しい状況です。
さらに、予約導線の整備が不十分で、14.5%の施設がトップページに予約ボタンを設置していないという結果も出ました。自社予約エンジンが確認できないサイトも30.3%に及び、OTA(オンライン旅行代理店)へ流出してしまう構造が残っています。
信頼性と透明性の重要性
運営者情報の明示が44.7%と半数を下回っており、AIが宿を推薦する際に重視する「信頼性シグナル」としての役割を果たすためにも、この部分の改善が求められます。これにより、宿泊者の信頼を得ることも可能になります。
渡辺社長のコメント
代表取締役の柴田敬介氏は、「AIによる宿探しはすでに旅行者の3人に1人が利用しており、この分野の対応は機会を失うリスクを含んでいます。デジタルの玄関から予約を生む資産に変えるための支援を続けていく」と述べています。
まとめ
今後、温泉旅館業界はデジタル対応にさらに力を入れることが求められます。特に、AI検索や多言語対応、予約導線の整備は急務です。本調査の結果は、今後の業界の方向性を示す重要な指標となるでしょう。公式サイトのデジタル化を進めることで、競争優位を得られる可能性が広がります。
調査情報
- - 調査時期:2026年7月
- - 対象:全国8つの温泉地の旅館・ホテル76施設
詳しい調査結果は
こちらから確認できます。