新卒採用の未来を考える「ジョブズ」コミュニティ、第一回イベントの成果

新卒採用の新たなコミュニティ「ジョブズ」発足！

2023年3月5日、goodluck株式会社が主催した新たな人事コミュニティ「ジョブズ」の第一回が開催されました。このコミュニティでは、新卒採用における「ポジション確約採用」をテーマに、人事と学生の双方が未来の採用について意見を交わす場を提供します。

「ジョブズ」とは、企業の人事担当者と学生が共に集い、新卒採用の現状や課題を討論するクローズドコミュニティです。毎月開催されるイベントを通じて、情報格差を是正し、より円滑なマッチングを目指すことが目的です。特に、学生にとって「自分が納得できる就活」を実現し、企業には「優秀な人材を採用する機会」を提供できることが目指されています。

コミュニティの発足背景

新卒採用は、未だに企業と学生の間に大きな情報格差が存在します。そのため、就活生は多くの情報を求め、企業も最適な人材を探しています。その状況を受け、「ジョブズ」は新卒採用の新しい在り方を模索する場を作りました。企業と学生が協力し、理想の採用プロセスについて様々な観点から議論を行うことが必要だとされています。

第一回イベントの内容

第一回では、ニトリやレノバ等で人事責任者を務めた永島寛之氏を迎え、「これからの新卒採用」と「ポジション確約採用」の可能性についてディスカッションが行われました。

ポジション確約採用の責任

永島氏は、「ポジション確約採用には明確な責任が伴う」と指摘。ポジションを確約されたとしても、企業がしっかりとした研修とサポートを提供しないと、早期離職を招く危険性があるとのこと。新たな採用方式を実施する際には、採用後のサポート体制を整えることが不可欠です。

今後の採用スタイルの変化

さらに、今後はポジション確約採用が増加する傾向にあると述べる永島氏。将来に向けてのビジョンを持つ優秀な人材は、配属が明確であることを求めるため、企業側も採用方式を改める必要性が高まっていると言います。

イベントでは「ポジション確約採用は実現可能か？」というテーマのもと、参加者同士での意見交換が行われました。ポジションの確約を就活生が望む背景には、より自分の力量を発揮できる環境を求める心理があるようです。

参加者の声

参加した学生らからは、「職卒就活の実態を理解できた」との声や、若い世代が「ジョブ型就活」の概念に取り組むことの難しさを感じたとの意見が寄せられました。特に、HR分野の知識や関心を持つ若者たちにとって、この新たな試みは今後の就活に直結する重要な体験です。

企業の理想と現実

永島氏は、「ジョブ型採用」が理念として掲げられていても、実際には新卒一括採用が主流である現状に対し、企業の効率的な運営を優先する姿勢が問題視されています。優秀層が早期に離職するケースが増えている中、企業は新たな採用方法を模索しなければならないとの認識が高まっています。

くしくも、4月25日には「ジョブズ」第2回イベントも予定されています。「どうすれば日本の就活はもっと良くなるのか？」というテーマの下、さらに多様な視点からの議論が期待されます。参加を希望する方は、詳細を公式ウェブサイトで確認してください。

このような試みが続く中で、新卒採用の未来がどのように変わっていくのか、今後が楽しみです。