ネイルサロン倒産急増
2025-02-09 07:20:22

急増するネイルサロンの倒産、2024年は過去最多を記録

ネイルサロンの倒産、2024年は過去最多を記録



株式会社帝国データバンクの最新調査によると、2024年にネイルケアサービスを提供する「ネイルサロン」において、倒産件数が過去最多の22件に達しました。これは前年比で約60%の増加であり、厳しい状況が続いています。特に、資本金が100万円未満で運営される小規模のネイルサロンでの倒産が目立ち、マンションサロンなどが淘汰の波にさらされています。

ネイルサロンの市場そのものは、コロナ禍の影響を乗り越え、順調に成長を続けています。ホットペッパービューティーアカデミーの調査によれば、2024年の市場規模は1390億円に達し、前年比16.3%の増加を記録。従来の女性顧客に加え、韓流アイドルの影響などもあり、ライト層や男性の利用者が増えることで市場が拡大しているのです。

しかし、この市場環境は競争が激化しており、特に開業が容易なため多くの事業者が参加しています。中小企業や個人で独立したネイリストたちは新たに参入し、施術スタッフの確保も難しくなっています。ネイル施術は長時間の集中力や体力を必要とし、スタッフが定着しないという問題が深刻です。

また、コロナ禍では多くのネイルサロンがゼロゼロ融資などの資金調達を行いましたが、その返済が新たな負担となっています。特に集客が好調でも施術数を増やせず、収益が上がらない事例が増えており、小規模サロンは特にリピーターや新規顧客の獲得に苦労しています。

最近では、手軽に利用できるセルフネイルキットやセルフネイル専用のサロンも登場し、消費者のニーズが多様化しています。このような中で、ネイルサロンが生き残るためには、独自性を強調するサービスや高度な技術力を提供することが求められています。また、効果的な情報発信も欠かせません。

結局のところ、独自の「フルサービス型」をアピールできるかが、競争優位の鍵を握っています。ネイルサロン業界がこの新しい挑戦にどう対応していくか、注目が集まります。業界全体としても、生き残りをかけた戦略が次々と求められることでしょう。

このような背景を考えると、ただのサービスを提供するだけではなく、顧客に対する体験型のアプローチや、特別感を演出することがますます重要になってくると言えるでしょう。ネイルサロン業界の未来は、今後の取り組みにかかっているのです。


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会社情報

会社名
株式会社帝国データバンク
住所
東京都港区南青山2-5-20
電話番号
03-5775-3000

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