日記とジャーナルの違いを考える
最近、「ジャーナル」という言葉を耳にすることが増えました。日記との違いについて、どう感じているでしょうか?ジャーナルは単なる出来事の記録にとどまらず、自分自身に問いかけ、内面を掘り下げるための「思考の整理帳」としての側面を持ちます。
例えば、「今日、最も感謝したことは何か?」や「今、特に大切にしたい価値観は?」といった質問に答えることで、自己理解を深めることができます。このように、ジャーナルを書くことは、自分の中のモヤモヤを言葉にすることに繋がり、心の整理を手助けしてくれるのです。まずは毎晩1つ質問を書き、それに答える形で日記をつけることを始めてみると、効果を実感できるかもしれません。ジャーナルは、時には「書く瞑想」のような体験にもなり得るのです。
1000人アンケートの実施
今回、株式会社ナビットでは全国の主婦を中心にしたモニター会員1000人を対象に、日記に関する意識調査を実施しました。この調査では、日記をつける理由や続けるコツについて詳しく掘り下げています。
調査概要
- - 調査期間:2025年1月
- - 調査機関:株式会社ナビット
- - 調査対象:20代〜80代の男女
- - 有効回答数:1000人
- - 調査方法:Webアンケート
日記をつける人は意外に少ない
調査では、「普段日記をつけているか?」という問いに対して、「つけている」と答えた人はわずか20.3%で、全体の約5分の1に留まりました。この結果に対し、筆者も思ったより少ないと感じました。実際、筆者自身も日記をつけることはありません。
挫折経験を持つ人が多い
さらに、「過去に日記をつけていて挫折したことがありますか?」との質問には、69.6%の人が「ある」と回答。これは、実に約70%の人が日記を続けられなかった経験を持つことを意味しています。
日記をつける手段として最も多かったのは、日記帳や手帳(33.8%)でした。次いでノート(6.1%)、アプリ(2.2%)と続き、多くの人がアナログな方法を選んでいることが分かりました。
つける理由は人それぞれ
日記をつけるメリットについての調査では、「過去の出来事や考え方を思い出せる」という回答が52.8%と半数を超えました。続いて「1日の出来事を整理できる」が12.6%、「思い出になる」が11.1%と続き、日記をつける理由は各々異なることが明らかになりました。
日記を続けるための工夫
アンケートの中では、「日記を続けるためのコツ」についてのフリー回答も行いました。以下にいくつかの回答をピックアップします。
- - 「幼稚園の時から続けていますが、長く書こうとせず、感情を短くても残すことがポイント。」
- - 「目的を持って、日々の出来事や愚痴を記録するなど、気軽に続けることが大事。」
- - 「箇条書きでも良いので、シンプルに書くことを心がける。」
これらの回答に共通していたのは、あまり気負わず、カジュアルに日記を書くことを勧めるものでした。また、毎日書かないことも許容する見解が目立ちました。自分なりのペースで、無理なく続ける工夫が重要なようです。
手書きでの魅力
日記を書くという行為は、アプリやPCを利用するデジタル方式が一般的になっています。しかし、手書きの日記の持つ魅力は、その「古さ」にあるとも言えます。ペンを持ち、紙に向かうことで、頭の中の思考と手の動きが一体となり、思考をより整理しやすくなります。外部に見られることのない、密室のような空間で本音を表現できるという点も、手書きの日記の最大の魅力なのです。
時には、アナログな方法で自分自身を掘り下げる時間を作ることで、心の整理ができるかもしれません。このように、日記という行為が私たちに与えてくれる影響は計り知れないのです。