藤元明緒監督を招いた特別セミナー開催のお知らせ
今年のベネチア国際映画祭で三冠を獲得した藤元明緒監督が、大阪ビジュアルアーツ・アカデミーにやってきます。彼は2011年度に卒業した本校のOBであり、今回のセミナーは彼の凱旋イベントとして位置付けられています。
このセミナーは12月21日(土)に開催され、高校生や大学生、また映画業界に興味がある社会人にとって非常に貴重な学びの場となることでしょう。藤元監督が映画制作の詳細を振り返りながら、実際にカメラを使ったワークショップも行います。受講生は、映画制作の技術や役者の演技をどのように捉えるかを学ぶことができ、映画業界の最前線で何が求められているのかを直接聞くことができる素晴らしい機会です。
開催の背景
大阪ビジュアルアーツ・アカデミーは「入学したその日から実社会につながる」教育理念のもと、さまざまなエンターテインメント分野において実践的な教育を提供しています。数々の業界のプロフェッショナルを輩出してきた実績があり、藤元監督もその一人です。彼は2022年度に特別授業を担当した際、多くの学生に実践的な指導を行い、その経験が彼らに大きな刺激となったと報告されました。今回も同様に、深い洞察と温かい指導が期待されています。
さらに、加えて本校では「異文化グローバリスト教育」や「ソーシャル・アートプレナー教育」にも力を入れており、藤元監督の作品制作にかける情熱や社会的なメッセージは、こうした取り組みと深く共鳴しています。特に、「長年の迫害を受けてきたロヒンギャの声を映画を通じて届けたい」という彼の思いは、本校が大切にする「専門技術で社会に貢献する」という理念とリンクしており、参加者には非常に深い学びがあることでしょう。
セミナーの詳細
開催日は2025年12月21日(日)で、時間は午後1時から4時30分まで。受け付けは午後12時30分から行います。場所は、大阪市内の大阪ビジュアルアーツ・アカデミーです。セミナーはオープンキャンパス内で行われ、参加資格として本校への進学を検討している方に限定されます。
参加を希望する方は、事前の予約が必要となっており、参加予約フォームから申し込みが可能です。藤元監督との貴重な交流の場を確保するためにも、早めの予約をお勧めいたします。
藤元明緒監督のプロフィール
1988年に大阪府で生まれた藤元明緒監督は、大阪ビジュアルアーツ・アカデミーの放送・映画学科で映画制作を学びました。卒業後は、アジアを舞台にした合作映画を多数手掛けており、その作品は常に高く評価されています。
代表作には、在日ミャンマー人家族を描いた『僕の帰る場所』、ベトナム人技能実習生にフォーカスした『海辺の彼女たち』などがあります。最新作『LOST LAND/ロストランド』は、ロヒンギャ難民の現実を描いた作品で、ベネチア国際映画祭で三冠を受賞しました。この映画は幼い姉弟の旅を通し、深い社会的なメッセージが込められています。これからも彼の作品に注目が集まることでしょう。
このような素晴らしい機会を通じて、映画業界を目指す人々が新たなインスピレーションを得られることを期待しています。ぜひ、多くの方のご参加を心よりお待ちしております。