CONS-FINDER SKY:革新的なドローン赤外線調査システム
はじめに
大阪市に本社を持つ株式会社コンステックと株式会社建設環境コンサルティングが共同運用する「CONS-FINDER SKY」は、建物の赤外線調査において革新的な技術を提供しています。このシステムは、国土交通省から打診と同等性が認められた上で、日本建築防災協会の厳格な技術評価を受けた、信頼性の高い調査方法です。
技術の進化と背景
株式会社コンステックは、2020年からNEDO事業に取り組み、ドローンと赤外線装置を組み合わせた外壁調査の技術開発を進めてきました。この研究を通じて、従来の赤外線調査技術の限界を克服し、高層建物やアクセスが難しい場所でも効果的な調査が可能となりました。特に中高層建物の上層部において、効率的に調査を行うための手段として、この新たなシステムが開発されました。
CONS-FINDER SKYの特長
- - 赤外線調査の安全性: ドローンは係留装置を利用して操縦され、安全性を確保しています。また、ドローンに搭載された赤外線装置は、迅速かつ正確なデータ取得を可能とします。
- - 高精度な測定: ドローンと地上の赤外線装置を組み合わせることで、高精度な調査を実現しました。この技術は、国の告示に則り、調査報告に必要な基準を満たしています。
調査実施体制
CONS-FINDER SKYによる調査は、技術者が実施します。具体的には、日本建築センターの審査証明を持つ技術者が調査を行い、その際、必要な教育を受けている専門家が対応します。これにより、調査の信頼性と効率性が向上し、高品質な報告を提供しています。
赤外線装置の必要条件
赤外線装置は特定の性能基準を満たす必要があります。具体的には、画素数640×480、温度分解能は0.05℃、温度レンジは-20℃から120℃などが求められます。これらの条件をクリアすることにより、データの精度向上が図られます。
検証と結果
調査の精度を確保するためには、撮影前に打診による確認が欠かせません。同一壁面でも異なる構造や仕上げによって調査のアプローチが異なるため、各ケースに応じた確認が行われます。さらに、測定結果は視覚的に記録され、正確なデータとして報告されます。
株式会社コンステックについて
1969年の創業以降、コンステックは鉄骨・コンクリート建築物の調査、診断、補修工事を一貫して手がけてきました。独自の技術開発により、既存建築物の長寿命化に貢献し、社会に価値あるサービスを提供しています。詳細は公式ウェブサイトをご覧ください。
公式ウェブサイト
結論
CONS-FINDER SKYは、ドローン技術と赤外線調査が融合した画期的なシステムであり、建物の調査において高い精度と効率性を提供します。その導入により、より安全かつ信頼性の高い建物管理が期待されるでしょう。