自動運転トラック輸送の実現に向けた第二回全体会合
2025年7月31日、株式会社T2は自動運転トラック輸送実現会議の第二回全体会合を開催しました。この会合には国土交通省や学術界の有識者、さらに新たに総務省からも参加者が加わり、重要な議論が交わされました。今回の会合においては、同月に実施された実証結果が報告され、今後の展望が語られました。
第2回全体会合の概要
会合は以下のような議題で進行されました。まず、国土交通省の塚田財務企画調整官からは「自動運転の社会実装に向けた取組」が説明され、続いて竹下道路局室長が「自動運転が実装された社会を目指して」の講演を行いました。また、総務省からは影井室長が「自動運転時代の情報通信インフラに関する取り組み」を紹介しました。
さらに、前回の議論内容のレビューや、自動運転トラックによる商用輸送の実現に向けた最新の実証結果についても報告がありました。これにより、参画企業との連携強化が期待されています。
実証結果のポイント
本会合では、二つの大きな実証が報告されました。
1.
運行オペレーションの構築: 日中の運行便を有効活用し、運行のダイナミズムを高め、キャパシティオーバーを回避する可能性が示唆されました。この新しいダイナミズムにより、夜間便との組み合わせが進められ、輸送の効率化が期待されています。
2.
遠隔監視と緊急時対応: 新東名高速道路の一部で行われた実証では、遠隔監視装置を使った異常検知と対応の手順が確認され、スムーズな連携が図られていました。時間の短縮を目指すことで、二次被害の発生を抑えるための取り組みが進められます。
このような実証では、実際の物流の現場でも緊急時の対応方法が特定され、今後の改良に繋がる重要なデータが得られました。
今後の動き
T2は、レベル4自動運転トラックによる幹線輸送の実現に向けたワーキンググループを結成し、定期的に議論を重ねています。今回の全体会合で得られた議論の成果を基に、関連省庁や専門家との意見交換を通じて、さらなる技術の向上を目指します。T2は、2027年からの運用開始を見据え、さらなる研究や政策提案を進める方針です。
T2が進める自動運転トラックによる輸送システムは、交通インフラの新たなスタンダードとなることでしょう。その実現に向けた取り組みは今後も継続的に行われ、より安全で効率的な物流環境の構築に寄与することが期待されています。