有隣堂が新たな販売方法を開拓
株式会社有隣堂が2025年3月13日に実施したYouTubeライブ配信が話題を呼んでいます。これにより、同社のオリジナル商品『R.B.ブッコロー アラビックヤマトのり』が驚異的な販売数を記録、2年間の販売実績をたった一夜で上回りました。これまでの販売手法を一新する新たな試みとして注目が集まっています。
視聴者と共に盛り上げるライブ配信
ライブ配信は19:30から21:00の間に行われ、「液状のりは1時間でいくつ売れるか?」というテーマで視聴者とリアルタイムでの双方向コミュニケーションを展開しました。結果として、視聴者数は約5,000人と非常に盛況であり、1時間の配信時間内に5,678本の販売を記録しました。この記録的な売上を達成した背景には、視聴者とのつながりや意見のやり取りが大きく影響しています。
新たな顧客層の獲得を目指して
今回の企画は、近年の書店業界において新しい顧客層を開拓する努力の一環です。有隣堂は、店舗以上の役割を持つことを目指し、YouTubeを通じた「ライブコマース」に挑戦しました。これにより、遠方のお客様や若い世代の関心を引くことを狙います。
商品紹介とその魅力
ライブの中では、1975年に発売された「アラビックヤマト」の魅力が間仁田亮治氏によって紹介されました。視聴者からは「液状のりの魅力は何か?」や「使い方は?」といった質問が次々と寄せられ、間仁田氏はその都度丁寧に回答し、商品の特徴や利点を説明しました。視聴者たちは、自分たちも参加しているかのような一体感を感じながら、この商品に対する興味を高めていきました。
売上を上げた要因と告知活動
販売数が増加した要因の一つとして、事前の告知活動が功を奏しました。有隣堂は2月27日からYouTubeライブでの商品の魅力を伝え、視聴者に予習を促すことで関心を高めました。また、SNSを活用した広報活動も効果的で、特にX(旧Twitter)での告知が視聴者の期待感を醸成しました。
ライブ視聴者限定の特典として、イラストステッカーも配布され、視聴者に特別感を提供したことも要因の一つです。視聴者とリアルタイムでのコミュニケーションを通じて商品への興味をさらに深め、購買行動に結びつけることができました。
今後の展望
有隣堂では今後もデジタルを活用した情報発信に力を入れ、書店という枠を超えた新たな形を追求していく方針です。既存の顧客層を大切にしながらも、新しい販売手法を取り入れることで、より多くのお客様に商品の魅力を伝えていくことを目指します。これからの展開にも注目です。
商品詳細
- - 商品名:『R.B.ブッコロー アラビックヤマトのりドアップ / ランドセル』
- - 価格:各300円(税込)
- - 特典:YouTubeライブ配信中に購入した場合、特典付きで販売されました。
※YouTubeライブにおける販売は、同時視聴者数約5,000人の中での成果となっています。これにより、書店や小売業界に新たな風を吹き込む可能性を秘めており、今後の動向にも大いに注目が集まっています。