DHLとIAGカーゴ、SAF契約を強化
最近、DHLグループは国際航空貨物を担当するIAGカーゴとの間で新たな持続可能な航空燃料(SAF)契約を結びました。この契約は、今後5年間にわたるもので、ロンドン・ヒースロー空港で約2億4,000万リットルのSAFを供給します。これは、元々存在していた契約を一層強化する役割も果たします。
この取り組みの目的は、DHL Expressの輸送に関わる温室効果ガス(GHG)を効果的に削減することです。具体的には、年間約4,000万リットルのニートSAFに相当する排出削減クレジットを獲得し、将来的にはCO₂換算で64万トンものGHG削減を見込んでいます。この数値は、IAGカーゴのネットワーク内でDHLの航空貨物輸送に利用される燃料使用量の大部分をカバーするものです。
さらに使用されるSAFは、国際持続可能性カーボン認証(ISCC)を取得しており、廃食用油などから生成されます。これは従来の化石燃料と比較してライフサイクルベースで約90%のGHG排出削減を実現するものです。このように高い持続可能性を確保した燃料を使用することにより、DHLは環境への負担を軽減することが可能になります。
また、DHL Global Forwarding(DGF)とIAGカーゴ間でも新たな合意が締結されており、この合意によりDHLグループ全体のSAF調達量が増加する見込みです。グループ全体でのライフサイクルGHG削減量は100万トンを超えると予想されています。こうした事業部門を横断するアプローチにより、顧客の持続可能な輸送ニーズに対する応答能力が向上します。
DHLとIAGカーゴの提携強化は、両社が共通して目指す持続可能な航空輸送の実現に向けた重要なステップです。長期的かつ安定したSAFの供給を確保することは、顧客からの排出削減ソリューションへの需要に応えるために不可欠な要素となります。
DHL Expressのトラビス・コブ副社長は、「SAFに真剣に向き合う二社の協力が、このような成果を生んでいます。主要路線でのGHG排出削減を促進しながら、業界を超えた連携の重要性を示しています」と語ります。
また、IAGカーゴのケミロ・ガルシア・セルベラ営業およびマーケティング責任者は、「DHLとの信頼関係を基に、持続可能な航空貨物ソリューションを一層深められたことを嬉しく思っています。SAFの普及には企業間の連携が欠かせません」と述べています。
今回の契約は、DHLが掲げる「2030年までに航空輸送に占めるSAFの割合を30%に引き上げる」という目標に向けた重要な施策です。これにより、低排出型の航空輸送ソリューションを顧客に提供し続けるための基盤が築かれます。
このニュースは、DHLグループが発表したプレスリリースを元に作成されています。原文が必要な場合は、公式サイトを参照してください。