27卒学生の就活動向とは
株式会社ベネッセコーポレーションとパーソルキャリア株式会社が共同で運営する、dodaの新卒オファーサービス「dodaキャンパス」は、27卒(大学4年生および修士2年生)向けの実態調査を実施しました。同調査の結果を通じて、学生たちの就活に見られる二つの明確な傾向を読み解きます。
就活実態調査の概要
調査は2026年4月20日から29日までの間に実施され、dodaキャンパスの会員である310人の大学4年生と修士2年生が対象となりました。調査結果からは、学生の就活行動が二極化していることが浮き彫りになりました。具体的に見ていきましょう。
内々定を得た学生の割合
今回の調査では、4月末までに「1社以上」の内々定を得ている学生の割合は全体の72.3%に達し、過去5年間で最高の数字を記録しました。このデータは、特に5年前の23卒比で12.6%増加していることが顕著です。内々定を取得している学生の増加は、早期の意思決定が進んでいることを示唆しています。
企業選考の状況
選考を受けた企業数については、最も多いのが「1~5社」で29.0%に達しました。また、現在選考中の企業数でも「1~5社」が47.4%と過半数を占めており、これも前年よりも微増しています。合わせて、37.4%の学生が選考を受けていない「0社」と回答し、その約7割がすでに就活を終えている意思を示しました。これにより、早期に内定を獲得した学生が活動を終了させる傾向が強まっていることが明らかです。
今後の就活に対する意識
今後の就活については、「内々定があり就活を終了した」という回答が41.6%に到達した一方で、「内定はあるが満足していないので就活を続ける」という回答が30.6%となり、いずれも過去4年での最高の割合を示しています。この結果からは、内定を持ちながらも自己の基準に合わない企業選びを慎重に行い、納得感を重視する学生の姿が浮かび上がります。
学生の就活観と企業への期待
早期の内定獲得を目指す学生たちは、残り少ない学生生活を有意義に過ごしたいと考える一方で、内定を得た学生の中には自分自身のキャリア選択に対し高い意識を持ち、まだ迷いが続いている様子が見て取れます。今後、企業側には学生一人ひとりに寄り添った対応が求められるでしょう。
採用活動の効率化と人間関係
企業の採用活動は早期化・長期化し、人事部門の業務はますます膨大になっています。この中で、AIなどの技術を用いた採用プロセスの自動化や効率化が今後ますます重要となるでしょう。それと同時に、学生との関係構築も欠かすことのできない要素です。
まとめ
以上の調査結果を受けて、27卒学生たちの就活の実態は今まで以上に多様化しつつあると言えます。学生一人ひとりのニーズに応じた企業の対応がますます求められる中、結果として就職市場もより複雑なパターンを生み出していくことが予想されます。今後の動向に注目です。