薬剤師のコロナ対策
2020-07-13 20:56:08
コロナ禍における薬剤師の苦悩と会社の支援状況を振り返る
コロナ禍で薬剤師が直面した業務の影響
新型コロナウイルスの流行に伴い、薬剤師たちはその業務にさまざまな影響を受けました。2020年6月から7月にかけて行われた調査では、104名の就業中の薬剤師を対象に、コロナ禍での業務における困難について尋ねました。結果として、多くの薬剤師が、業務における「感染への不安」、「マスクや消毒薬の入手困難」、「普段とは異なる服薬指導に苦労している」との声を寄せました。
感染への不安
多くの薬剤師は、自身が感染源となることへの懸念を抱いていました。「毎日2回検温を行い、高温期には不安でいっぱいでした」と語る藪内調剤室の薬剤師。会計業務を行う際にはお金を触ること自体が恐怖であり、混雑時に消毒を行うこともままならないという状況は、心に重くのしかかるものでした。
マスクや消毒剤の入手困難
マスクや消毒薬は、一般家庭でも品薄状態だったため、薬剤師は特に困難を強いられていました。「一時的には、マスクを2日に1度しか交換できない状況でした。多くの患者様と接する職業としては心配でした。」と、不安の声が挙がりました。
コロナ禍での服薬指導や普段とは異なる業務
ビニールカーテンを介した業務やマスク着用での服薬指導は、投薬時に患者様からの聴取に困難をきたしました。高齢者患者に対しては特に声を大にして説明しなくてはならず、その疲労感は大きかったと感じる薬剤師も多かったです。
会社に期待していた対応
調査では、薬剤師が会社に対して求めていた対応についても質問しました。1位の要望は「感染対策をもっと強化してほしい」というものであり、続いて「マスクの支給」を求める声がありました。ある薬剤師は「スーパーマーケットではビニールカーテンが設置されているのに、薬局では未設置」と不満を訴えました。さらに、感染防止物資の備蓄についても要望が多く寄せられました。
実際に行われた対応
一方、実際に会社が行った対応についても回答を得ました。1位は「マスクやアルコール消毒剤の用意」で、そのほかには、ビニールカーテンやアクリル板の設置、シフト調整や特別休暇の配慮が挙がりました。「消毒用アルコールやマスクの支給を早期に受けられたことで、少し安心感を得られました」との意見も。
結論
コロナ禍において、多くの薬剤師が業務と感染リスクに苦慮し、会社からの支援を望んだことが明らかになりました。特に、感染防止物品については多くの薬剤師が感謝の意を示し、感染症対策の重要性が浮き彫りとなっています。今後も継続的な備蓄や迅速な対応が求められるでしょう。
会社情報
- 会社名
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合同会社スマスタ
- 住所
- 愛知県犬山市犬山北別祖97-5
- 電話番号
-
0568-50-2690