情報通信審議会第32回衛星通信システム委員会の開催について

情報通信審議会第32回衛星通信システム委員会の報告

2023年8月21日（火）、総務省の情報通信審議会において第32回衛星通信システム委員会がオンラインで開催されました。この会議では、非静止衛星を活用する移動衛星通信システムについて、技術的条件に関する重要な検討が行われました。特に、2GHz帯の非静止衛星通信システムが焦点となり、携帯電話向けの衛星コンステレーションの構築に向けた具体的な指針が議論されました。

議事内容

会議では主に以下の3つの議題が取り扱われました。

1. 非静止衛星を利用する移動衛星通信システムの技術的条件の検討
この議題では、衛星コンステレーションによる2GHz帯の非静止衛星通信システムに関する技術的な条件が詳細に検討されました。特に、周波数共用の観点から衛星局同士での干渉問題についての状況も報告され、今後の技術開発に向けた課題が明らかになりました。

2. 衛星通信システム委員会報告（案）について
今回の委員会では、衛星通信システム委員会からの報告案も取り上げられました。報告には、衛星コンステレーションを用いた携帯電話向けに関する具体的なシステム要件や、運用に際しての技術的な課題が含まれています。

3. その他の議題
その他の関連議題として、委員からの意見聴取も実施されました。新しい技術の導入にあたっての法的・規制的な問題など多岐にわたる内容が共有され、意見交換が行われました。

配付資料

会議では、以下の資料が配付されました。
資料の中には、KDDI株式会社から提供された『衛星局からの干渉に関する周波数共用』や、事務局が作成した『衛星通信システム委員会報告（案）概要』が含まれています。

これらの資料は、衛星通信システムの今後の方向性を考えるための重要な参考資料となるでしょう。

今後の期待

今後、衛星コンステレーションを用いた移動通信がさらに進化することで、より多くの地域に通信インフラが整備され、情報通信の利便性が向上することが期待されます。また、この会議を通じて得られた知見が、将来的な政策形成につながることを願っています。

衛星通信技術の発展は、私たちの生活にとってますます重要なテーマであり、その進捗は注視していく必要があります。