長岡造形大学とディノスが生み出す新しいプロダクト
2023年7月18日、株式会社ディノスは新潟県長岡市に位置する長岡造形大学との産学連携プロジェクトの成果として、サイドテーブル付きポールハンガーの販売を開始しました。これは、未来のプロダクトデザイナーを育てるため、学生が実際に商品をデザインし、商品化に至る過程を経験する貴重な取り組みの一環です。
商品の背景
このポールハンガーは、「朝の支度が心地よくなる」というコンセプトのもとに作られました。ポールハンガーの下部には通常デッドスペースとなる領域にサイドテーブルを設け、眼鏡や時計等の小物を置けるようにしました。これにより、実用的かつスタイリッシュなアイテムが完成し、圧迫感のないスリムなデザインながらも十分な収納力を誇ります。
学生の挑戦
このプロジェクトで提案を行ったのは、長岡造形大学デザイン学科3年生の齋藤幸季美さん。彼女は、今回の課題において「工場の設備で製造可能であり、ディノスのお客様のニーズに応えること」を重視して制作しました。齋藤さんは、学生のうちに自分のデザインが全国で販売されるという夢を実現できたことに大きな喜びを感じていると語っています。
教育効果
このプロジェクトの指導教員である金澤孝和准教授は、この経験が学生にとって非常に教育的であると指摘します。製品のデザインに加え、ユーザーの利便性やコスト、安全性など、商業ベースでのものづくりの厳しさを実際に体感することができたと述べており、在学中にこのような商品化経験を持つことの重要性が強調されています。
ディノスの役割
ディノスの家具収納室の川井理恵氏は、学生のラフスケッチをもとに、通販販売に適した組み立て式の構造を考案し、スタイリッシュで且つ頑丈な製品へと仕上げたと述べています。新潟県内のメーカーとも連携し、ほぼ原案通りの形で商品化されたことが非常に嬉しいとのことです。この商品がどのように手元に届き、日常に溶け込むのかを楽しみにしていると語りました。
プロジェクトの意義
この産学連携プロジェクトは、学生にとっての大きな学びの場であり、社会に出てからのギャップを縮めることを目指しています。2024年度には新たな課題も用意されており、地元の素材を用いての商品提案が予定されています。特定の条件を設けた上での提案となるため、学生たちのさらなるクリエイティビティが求められます。
今後の展望
今後も長岡造形大学とディノスの協力によって、新しいプロダクトデザインが誕生することが期待されます。学生たちのアイデアを現実の製品として形にするこのプロジェクトは、学生にとって貴重な経験となるでしょう。
この商品は、ディノスのオンラインショップにて価格29,900円(税込)で販売されており、スリムなサイズ感でありながら、多様なインテリアに調和する魅力的なデザインです。