S.RIDEの新サービスが訪日外国人の移動を更に便利に
S.RIDE株式会社は、訪日外国人の移動の利便性を向上させるため、海外配車アプリとの新たな連携サービスを発表しました。このサービスは2026年春から段階的に開始される予定です。
インバウンド需要の急増
日本を訪れる外国人観光客数は急増しており、2025年10月には約389万人が日本を訪れ、過去最高を記録しました。訪日外国人の数は年初来で3,000万人を超え、多くの観光名所やホテルでは外国人の利用が増えていることが伺えます。しかし、言語や決済、アプリの仕様などの問題から、移動時に不便を感じる外国人も多いのが現状です。
海外配車アプリとの連携
S.RIDEの新サービスは、海外配車アプリからの配車リクエストをS.RIDEのシステムに連携する仕組みを採用しています。これにより、訪日外国人は自身が普段利用している海外配車アプリを使って、日本国内のS.RIDE提携タクシーを簡単に手配できるようになります。言語や決済の違いによるストレスを軽減し、よりスムーズな移動を実現します。
タクシー事業者へのメリット
このサービスはタクシー事業者にとっても大きなメリットがあります。新たな機器設置やシステム改修が不要で、既存の環境で簡単にサービスを導入できるため、事業者の現場負担が軽減されます。タクシードライバーは通常の配車と同様に操作し、海外配車アプリからのリクエストも受けられるため、新しい技能を学ぶ必要がありません。
訪日外国人の需要を取り込む
特に、空港やホテル、観光地などでは訪日外国人による利用が多く見込まれます。このサービスを通じて、タクシー事業者は新たな需要を取り込み、実車率の向上が期待されます。また、海外配車アプリ側にとっても、S.RIDEが連携する東京都内約1万2千台、全国2万台以上のタクシーのネットワークを利用できる点が大きな魅力です。
今後の展開
S.RIDEは、2026年春以降、複数地域のプラットフォームとの連携を拡大し、最終的にはS.RIDEユーザーが海外に行った際に現地のタクシーを利用できるような国際的システムを構築することも視野に入れています。これにより、訪日外国人だけでなく、S.RIDEのユーザーも国を超えた移動の利便性が向上することが期待されます。
S.RIDEとは?
S.RIDEは、ソニーグループの最先端のAI技術とITを活用して開発されたタクシーアプリです。このアプリは、個人向けと法人向けの両方を対象にしたタクシーの配車サービスを提供しており、予約や即時呼び出しが可能です。クレジットカードを事前に登録することで手軽に決済することができるほか、経費精算プログラムとの連携機能も備えています。
訪日外国人をターゲットにしたこの新しいサービスが、今後どのように日本のタクシー業界を変えていくのか大いに注目です。