新ブランド『hylē(ヒュレー)』誕生
カツデン株式会社が、素材の質感や特性を重視する新たな家具ブランド『hylē』を7月28日に正式に発表しました。『hylē』は、現代の消費文化に対抗する形で、素材の本来の魅力と時間と共に育まれる質感を大切にしたいとの思いから誕生したブランドです。このブランドコンセプトは「素材中心設計(Material-Centered Design)」と呼ばれ、家具に求められる価値観を再考する試みがなされています。
ブランドの哲学
快適さや価格だけでなく、素材そのものが持つ特質に価値を見出し、消費される家具ではなく、長期間使用できる丈夫で美しい家具を消費者に提供することが『hylē』の目指す方向性です。日常の生活においても、家具はただの道具ではなく、長い時間を共に過ごす存在であるべきです。『hylē』は、静けさや余白を意識しながら、空間にも本質的な豊かさをもたらす家具をデザインしています。
提供される3つの家具
1. Orb(オーブ)
定価:180,000円(税抜)
「Orb」は空間に穏やかに佇む、まるで止まり木のような存在感を持つ椅子です。円盤型の座面に、背もたれが公転する衛星のごとく寄り添い、ミニマルなデザインながらも緊張感あふれる1脚に仕上がっています。
2. Vellum(ヴェラム)
定価:260,000円(税抜)
「Vellum」は、かつて言葉を記し伝えるために使われた羊皮紙の名を冠した椅子です。スチールを羊皮紙のように柔らかく丸め、美しい曲面が印象的。誰かの記憶や思考を刻むことで、その場所に物語を宿す椅子として、一つの芸術作品と呼んでも差し支えないでしょう。
3. Cliff(クリフ)
定価:380,000円(税抜)
「Cliff」は、重厚な存在感を持ちながらも、中央に設けられた余白が周囲に自然を取り入れ、空間に呼吸を与えるローテーブルです。こちらも単なる家具に留まらず、人と空間との関係を静かに育む場として機能します。使い手によって様々な表情を見せ続ける、まるで完成された彫刻のような存在です。
まとめ
新しいブランド『hylē』は、素材を重視し、時間と共に育つ家具を通じて私たちの生活を豊かにしてくれることを約束しています。これらの家具は、ただの消費物ではなく、長く愛される存在となることでしょう。
詳細な情報や購入に関してはカツデン株式会社のWEBサイトを訪れるか、公式Instagramをご覧ください。