フリースクール「キリンのとびら」で運動会が大盛況！地域の絆が生まれた一日

2024年10月17日、大阪府泉佐野市で特定非営利活動法人キリンこども応援団が運営するフリースクール「キリンのとびら」にて、待望の運動会が行われました。参加したのは、本校及びまちば校に通う小中高生17名、さらにはその保護者や在籍校の先生方も交えて大盛り上がりのイベントとなりました。

運動会の意義と目的

キリンこども応援団は、子どもたちが自らの希望を持ち未来に踏み出せるよう支援することを理念としており、フリースクール「キリンのとびら」もその一環です。特に不登校の子どもたちが、さまざまな体験を通じて自己肯定感を高められるような居場所を提供しています。運動会はその大きなイベントの一つとして、子どもたちに自信を持たせ、仲間との絆を深める大切な機会です。

当日の様子

運動会は、当初の予定通り11時からスタート。それぞれの種目は子どもたちが自ら考案し、その中から王様おにごっこやバレーラリー対決、台風の目、障害物競走、リレーが選ばれました。大人も競技に参加する形で、全員が一体感を味わいながら競い合う様子が見られました。

特に、最終種目のリレーは圧巻の盛り上がりを見せ、子どもたち、スタッフ、保護者、在籍校の先生が一同に集まり、勝利を目指して挑んでいく姿は感動的でした。また、体育館内には笑い声や応援の声が響き渡り、和気あいあいとした雰囲気が漂っていました。

少し前までは友達と会うことすら難しかった子どもたちも、実際に競技をやってみると高揚感に溢れ、その顔には喜びが溢れていました。

保護者と先生の参加

運動会には在籍校の先生も参加してくれたことで、子どもたちにとって大きな励みとなったようです。参加した子どもたちは、「先生と一緒にリレーを走れて楽しかった！」と口々に感想を述べていました。保護者たちも、自分の子どもが生き生きと競技に参加する姿を見ることができて嬉しそうで、一緒に喜び合う様子が印象的でした。

代表の水取博隆氏は、子どもたちへの期待を込めて「体験の機会が少ない子どもたちですが、こうしたイベントを通じて自信を取り戻していくことが大切です。今後も多様な活動を通じて、彼らの成長を支えていきたい」と語りました。

子どもたちの声

参加した子どもたちからは、「まちば校の友だちと一緒に運動会ができて嬉しかった」「学校の先生とリレーをしたのが特に楽しかった」「久しぶりに全力で走って、すごく楽しんだ」といった感想が寄せられました。普段はなかなか味わえない体験ができたことに、彼らは喜びを感じているようでした。

この運動会での経験が、彼らの今後の成長につながることを期待してやみません。普段とは違った環境で、仲間と一緒に楽しむことの大切さが、改めて感じられる一日でした。