壮大な伊豆88遍路巡礼の旅と美しい自然の魅力

伊豆半島は日本の南部に位置する、美しい自然と歴史的な寺院が点在する地域です。その中でも特に注目されるのが「伊豆88遍路」と呼ばれる巡礼コースです。このコースは、伊豆の中心から出発し、約400kmを超える壮大な規模で、最後に修禅寺を目指します。江戸時代には多くの人々がこの道を歩んでおり、道中には江戸の風情を感じさせる名所が点在しています。

江戸時代の信仰の道

たとえば、この伊豆88遍路の主要な札所である寺院は、江戸時代に供養と徳を積むために多くの参拝者によって訪れました。道中には、当時の足湯や飲水場なども点在し、旅をする人々を支えていました。現在、これらの道は鉄道や国道に置き換えられてしまったものの、古き良き日本の風情を感じることができます。特に伊豆の田舎道を歩くと、歴史的な道の名残を感じられるでしょう。

4月の特別コース：東伊豆の魅力

この巡礼では、特に「東伊豆の漁師街を巡る」コースがオススメです。温泉地として名高い伊東市を経由し、名物の「つるし雛」で知られる東伊豆町も訪れます。伊東市の第28番札所・大江院では、伊豆88遍路の発見に貢献した明治時代の貴重な納経帳を見ることができます。道を歩けば、交通の便が良くない時代に信仰心から訪れた人々の足跡を感じることができます。

伊東市では、景色の美しい城ヶ崎海岸や、大室山のダイナミックな景観が堪能できる上、地元で水揚げされた新鮮な金目鯛を食べることもできるのが魅力です。特に、ここで味わう金目鯛の料理は観光客にも人気です。

巡礼コースの詳細

コースは、一日で約23kmを歩くプランで、熱海駅から出発します。各札所を訪れながら、歴史を感じると共に、自然の中で心が落ち着く体験ができます。

1. 熱海駅 (8:30) から出発し、約50分で第27番札所「東林寺」へ。
2. 次に、約10分で第28番札所「大江院」へ。ここで納経帳を見学。
3. さらに、約10分の道を歩いて第29番札所「龍豊院」、約10分で第30番札所「自性院」を訪れます。
4. その後も約10分間隔で続く札所を辿り、最後には第35番札所「慈眼院」で締めくくります。

お遍路の楽しみ方

お遍路は、信仰だけでなく、旅の楽しみを見つけることができる機会でもあります。恋人同士の絆を深めるためや、夫婦でのんびりと過ごすため、またはお孫さんと一緒に歩いて思い出を作るのも良いでしょう。参拝のスタイルは、特別な装束でなくても構いません。普段着で気軽に訪れることができ、心を静めて自分の思いを込めてお参りすることができるのです。