テラドローンの成功的な港湾監視実証実験
テラドローン株式会社の子会社であるUniflyが、ドローンを活用した港湾監視に関する実証実験を無事終了しました。この実験は、Uniflyが参与している『Certiflight』プロジェクトの一環として実施され、複雑な交通が行われる空域でのドローン運航管理がいかに安全かつ効率的に行えるかを証明したものです。
実証実験の概要
実証実験は、ヨーロッパ最大級のアントワープ・ブルージュ港にて行われました。ここで、Uniflyは自社の運航管理システム(UTM)ソリューションを提供し、ブロックチェーン技術を活用したデジタルEGNSSデバイスをドローンに装備して運航の監視を行いました。
プロジェクトの目的
『Certiflight』プロジェクトは、U-space(ユーロの規制枠組み)を活用し、Galileo衛星のOSNMA技術を使って、ドローンや一般航空機の飛行データをブロックチェーンに記録することを目的としています。この取り組みは、飛行データの真正性を保証することに加え、飛行承認の取得を簡素化する施策を含んでいます。
実験の成果
実証実験では、次の二つの成果が得られました。
1.
ドローンの飛行経路の可視化
- Tracking APIを通じて、リアルタイムで飛行経路を可視化し、認証された信号からデータを取得。
- 飛行情報の可視性を向上させ、データの信頼性を確保しました。
2.
位置データの精度と情報の安全性
- OSNMA機能を活用して、正確な位置情報を取得し、不正情報の混入を防止。
- これにより、複雑な空域でのドローン運航の信頼性が強化されました。
今後の展望
この実証実験の成功により、ドローン運航の安全性と効率性が向上し、今後のU-space適用拡大につながることが期待されています。ユニフライは、本プロジェクトを通じて、ドローン運航管理システムの技術革新において中心的な役割を果たしており、航空業界の未来に向けて大きな一歩を踏み出しました。
テラドローンは、ドローンが空飛ぶクルマとして普及する未来を見据え、新たな技術開発や運航管理システムの革新に挑戦し続けます。また、U-spaceが導入されることで、今後はさらなる航空モビリティの進化を推進する計画です。
会社情報
テラドローン株式会社
テラドローンは、測量、点検、農業といった様々な分野で3000件以上の実績を誇り、ドローンサービス業界のトップを築いています。2016年からUniflyとのパートナーシップを結び、2023年には51%の株式を取得し子会社化しました。
Unifly NV
ベルギーに本社を構えるUniflyは、世界的なUTMプロバイダーとして、ドローンおよび空飛ぶクルマの運航管理に革新をもたらします。彼らのUTMは欧米で広く導入され、航空業界の次世代技術の最前線で活躍しています。
まとめ
テラドローンの取り組みは、ドローン業界の発展と空域の安全性の向上に向けた一環として、今後も注目されるでしょう。これからのドローン技術の進化に期待が高まります。