シリアの教育危機と未来への展望
シリアは、2011年から続く内戦により、多くの子ども達が教育を受けられない状況に置かれています。かつて、99.6%の高い就学率を誇ったシリアですが、戦争の影響でその数字は急落し、最低では6%にまで減少した地域もあります。現在、シリアで教育を受けているのは、全体の半数にも満たない状況です。
また、トルコに避難し、母国に帰ることができないシリア人は360万人以上にも上ります。そのうち、トルコで暮らすシリアの子ども達の35%は、異なる言語や文化のために公教育を受けられないのが現実です。彼らの教育を受ける権利を守るため、何らかのアプローチが必要です。
Piece of Syriaのビジョン
「シリアをまた行きたい国にする」というビジョンを掲げるNPO法人Piece of Syriaは、シリアの現状の課題を乗り越えるために活動しています。戦争前のシリアは、医療や教育が無料で提供されており、治安もよく、旅行者にとって魅力的な場所でした。しかし、現在はその美しいイメージが失われ、戦争や難民というネガティブな印象ばかりが広まっています。
Piece of Syriaは、この国が持つ魅力を再認識し、特に未来を担う子ども達に基礎教育を提供することで、シリアの復興と平和構築を目指しています。彼らが教育を受けることで、未来のシリアが魅力的な旅行先となることを願っています。
「シリアの未来を考える」期間
2022年3月6日から5月5日までの約2ヶ月間、Piece of Syriaは「#シリアの未来を考える」という期間を設け、アート、教育、食、アパレルなど多様なテーマでイベントやコラボレーションを実施します。この期間中、シリアの未来について考え、シリアの人たちの描く希望に耳を傾けるダイアログの場を提供します。
実施イベントの紹介
- - 現代アートイベント(3月6日): シリアのアーティストの作品を通じて、参加者がシリアへのメッセージを込めたアートを創作するワークショップ。
- - チャリティーファッション(3月7日〜3月13日): オリジナルデザインのアパレルを販売し、その収益の一部を教育支援に寄付します。
- - トルコ報告会(3月12日): シリア難民の現状や私たちの支援活動を報告します。
これらのイベントを通じて、シリアに興味を持ってもらい、「10年先に見たい未来」について共に考えるきっかけを提供します。
結び
Piece of Syriaは、シリアの現状を広め、何ができるかを一緒に考える機会を提供しています。あなたもこのプロジェクトに参加し、一緒にシリアの未来を描きましょう。詳細はPiece of Syriaの公式ウェブサイトやSNSをご参照ください。