MORRISチェアが、iFデザインアワード2025で見事に受賞しました。この賞は、デザインの未来を切り拓く重要なテーマを掲げる国際的な表彰であり、その評価基準はデザインの美しさだけでなく、実用性にも重きを置いています。今回の受賞は、131名のデザイン専門家が約11,000件の応募作から選出したもので、66ヵ国・地域から集まった作品の中で高い評価を得たことを意味します。
MORRISチェアはその名の通り、アートと実用性を兼ね備えた椅子です。デザインのコンセプトは「見て、触れて、心が動く」であり、日常の空間に彩りを与え、豊かさをもたらすことを目指しています。そのために、削り出し技術を駆使して美しい曲線と繊細な造形が施されています。直線や平面を排し、自然界に存在する優雅な曲線美を追求した結果、どの角度から見ても美しいフォルムが実現されました。
さらに、MORRISチェアは快適な座り心地を徹底的に追求しており、上質な生活空間を求める方々にとって特別な存在となることを意図しています。この椅子は、ただの家具ではなく、ありふれた日々に新たな価値を提供し、心に響く一脚として位置付けられています。
iFデザインアワードは、ドイツ・ハノーバーに拠点を置くiF International Forum Designが設立したもので、1953年から世界の優れた工業製品を対象にしたデザイン賞です。この賞は、レッドドット・デザイン賞やIDEAと並ぶ、世界三大デザイン賞の一つとして知られています。賞の対象となる分野は多岐に渡り、プロダクト、パッケージ、コミュニケーション、サービスデザイン、建築、インテリア、UX、UIなどが含まれています。
起立木工株式会社は、時代に応じた柔軟なデザイン技術で知られ、各現場が一丸となって製品を生み出しています。製品制作においては、妥協なく細部にこだわり、新たな挑戦を続け、高い品質を維持しながら優れたデザインを追求しています。手に触れたくなるような繊細なフォルムには本質的な美しさが存在し、暮らしの中で時と共に愛着が深まることを大切にしています。
MORRISチェアのデザインは、プロダクトデザイナーである田邊耕治氏によるもので、彼は2020年に独立し、静岡を拠点とする「PLOW DESIGN」を代表しています。デザインの過程では、作り手である職人と使い手である消費者の両方にとって最適な解を提供することを念頭に置いています。また、静岡デザイン専門学校の非常勤講師も務め、次世代のデザイナーの育成にも貢献しています。
このように、MORRISチェアは単なる椅子ではなく、日常の中で特別な存在感を発揮する美しいデザインと快適さを兼ね備えた一脚です。これからも多くの人々に愛され続けることでしょう。