2025年11月のフリーランスエンジニア月額平均単価
2025年11月度のフリーランスエンジニアを対象とした報酬調査が発表され、その結果は業界内外から注目を集めています。集計を担当したのは、エン株式会社が運営するフリーランスエンジニア向けの案件検索エンジン『フリーランススタート』です。
統計によると、2025年11月のフリーランス案件の月額平均単価は78.9万円で、掲載された求人数は527,797件に達し、最高単価は295万円となりました。この傾向から、需要が高まっている職種ランキングを詳しく見ていきましょう。
職種別の単価変動
職種別に見ると、「コンサルタント」は108.0万円でアップが続いており、これで3ヶ月連続での単価上昇を記録しました。フリーランス市場では、技術力だけでなく、クライアントのビジネスの根本的な課題を解決する能力が高く評価されるようになっています。そのため、コンサルタントの役割はますます重要視されつつあります。
一方で、「CRE(顧客信頼性エンジニア)」の単価も大きく上昇し、83.7万円に達しました。これも、クラウド化が進む現代において、顧客のシステムの信頼性を確保する役割がよく評価されているからでしょう。
リモートと常駐案件の動向
リモート案件と常駐案件のトレンドも興味深いものがあります。リモート案件の比率は41.9%に達し、報酬額もリモートが81.8万円、常駐が77.0万円と、リモート案件の方が高いという結果が出ました。この状況から、リモートワークの重要性が増していることが分かります。
上位職種・フレームワーク・開発言語
月額平均単価の上位を占めた職種について、さらに詳しく見ると、多くが専門性が高い職種で構成されています。特に「コンサルタント」は今月も2位を確保、続いて「CRE」や「データサイエンティスト」などが挙げられます。これらの職種は高度な専門性を要し、求められるスキルが市場で強く反映されています。
また、フレームワーク別の単価では、「Next.js」が94.7万円と高い評価を維持し続けており、現代のWeb開発において企業が抱える課題解決に貢献していることを示しています。開発言語では、「Rust」が94.5万円に達し、専門的なスキルが求められるため希少価値が高まっています。このように、全体的に見ても需要が確立されていることが伺えます。
まとめ
この調査は、日本国内のフリーランス業界の動向を把握する上で非常に重要な情報を提供しており、『フリーランススタート』は今後も報酬相場の分析を続けていく予定です。フリーランスエンジニアの職場環境や報酬についての厳しい現実を知り、将来のキャリアプランを考える上で大変役立つ内容です。フリーランスを目指す方や現在活躍中の方々は、ぜひ今後の動向に注目してみてはいかがでしょうか。