大府市にて宮沢賢治と音楽をテーマにした特別展が開催決定

企画展「宮沢賢治と音楽」開催のお知らせ

愛知県大府市では、2025年に市制55周年を迎えることを記念し、特別展「宮沢賢治と音楽」が開催されます。この企画展は、賢治が生前愛用していた楽器を中心に、彼の音楽に対する情熱を紹介するものです。展覧会は、2025年1月25日から5月18日まで、大府市歴史民俗資料館で行われます。

展示内容の魅力

展示される楽器の一部は、賢治の故郷である岩手県花巻市の宮沢賢治記念館からもたらされたもので、特に強調されるのは、賢治自身が愛用していたチェロです。このチェロは、高精細撮影によって3D画像で再現され、観覧者はその細部まで見ることができます。さらに、賢治が購入したバイオリンやビオラ、その他にも直筆の譜面や手帳の複製など、貴重な資料が一堂に集まります。特にビオラには、賢治の友人と思われる人物の名が記されたプレートが確認されており、初めて一般公開されることから、多くのファンや研究者の注目を集めています。

内覧会と関連イベント

1月24日には報道関係者向けの内覧会が行われ、宮沢賢治の実弟の孫である宮澤和樹さんも出席し、楽器に関する貴重な情報を提供します。また、関連イベントとして、1月20日にはナイトライブラリーでの朗読会と弦楽四重奏、25日には宮澤和樹さんを招いた記念講演会が予定されています。さらに、3月1日には高畑勲監督のアニメ映画「セロ弾きのゴーシュ」の上映会も実施されます。