ダスキンが主催した第30回「TPMリーグ全国大会」
2023年、ダスキンが主催した第30回「TPMリーグ全国大会」が開催されました。この大会は、職場での効率化や省力化を目的とした業務改善コンテストで、過去の経験を基に発展し続けてきたものです。全国から集まった582件の提案の中から選ばれた最優秀賞は、ダスキン島根工場とダスキン長野工場の現場社員によるもので、これが注目を集めています。
現場からの提案が生み出す成果
白い背景の中、工場の現場からの声は往々にして無視されがちですが、ダスキンはこの声を大切にしてきました。今年の大会でも、ダスキン島根工場の「マット梱包機へのアクティブチェッカー取付」という提案が、最優秀賞を受賞しました。これは、特定のレンタルマットを一つ一つ梱包しながら、仕分け作業も同時に行うという効率的なアイデアです。その結果、部署全体の実働時間を一日あたり約4時間削減することに成功しました。
提案を考案した上田愛理氏と落合みづき氏は、作業環境の改善に向けて常にチームと相談し、より良い職場を目指しているとコメントしています。彼女たちの努力が実を結ぶ瞬間を、全国大会で目にすることができました。
効率化を目指したもう一つの提案
また、作業改善部門で最優秀賞を受賞したのは、ダスキン長野工場の「ウエス検査作業台への一発移動」という提案でした。このアイデアは、洗浄・乾燥したウエスを手動で運ぶ従来の方法から、大型ネットと小型ウインチを利用することで、作業時間を1回あたり40秒から10秒に短縮。これにより、作業負担が軽減され、業務の効率化にもつながりました。
考案者の中澤翔太氏は、特に女性社員の重労働を助けたいという思いからこの提案を考えたと述べています。現場で働く社員の想いが形になり、実際に業務に役立つ成果を生むことは、企業にとっても大きな価値のある取組みです。
サステナブルな職場環境の構築に向けて
ダスキンは1994年からこのTPMリーグを活性化し続けており、全国の生産事業所での展開を通じて、より効率的な作業手法を導入しています。「小さな工夫、大きな理想」という基本理念のもと、今後も現場の声を重視し、サステナブルな職場環境の実現に向けて取り組みます。
このような取り組みが従業員のエンゲージメントを高め、企業全体の生産性向上にも寄与することが期待されます。30回目を迎えたTPMリーグ全国大会が示す未来は、職場改革の重要性がますます高まる中、さらなる進化を遂げることでしょう。私たちは、これからのダスキンとその社員たちの挑戦を引き続き見守っていきたいと思います。