みたけ食品の米粉戦略
2022-09-30 22:57:46
米粉ビジネス拡大へ!みたけ食品工業の新たな取り組み
みたけ食品工業の米粉生産の未来
近年、小麦粉の供給不安が世界中で問題視されています。その中で、米粉が注目されています。日本国内でも米粉に対する需要が高まりつつあり、これにいち早く対応したのがみたけ食品工業株式会社です。ここでは同社の米粉事業の歴史や今後の目標について詳しく紹介していきます。
米粉事業のスタート
みたけ食品工業は、創業時から和菓子向けの上新粉を製造してきました。2010年からは米粉の生産に参入し、年々その生産規模を拡大してきました。当初、米粉は小麦粉に比べて価格が高く普及が進まない側面もありましたが、最近の小麦の価格高騰によりその状況は一変しています。
新工場の設立と自動化ラインの導入
最新の生産技術を取り入れた新工場では、原料の米を種類別にサイロに直接持ち込み、貯蔵できるシステムを導入しています。また、「精選・精米・製粉・包装」の全てを自動化するラインが完成し、生産工程の効率化が図られています。この新しい設備により、需要が高まる米粉を安定的に供給する体制が整いました。
国内最大の生産能力を実現
キングフーズ株式会社との連携により、2021年には新たに米粉生産ラインを設置、この結果、みたけグループ全体で年間5万トンという国内最大級の生産能力を実現しました。これは、米粉の需要拡大に向けた大きな一歩です。特に鴻巣市の工場ではさらなる設備投資が進められており、今後も事業の成長が期待されます。
食料安全保障と米粉の価値
昨今、食料自給率の低下が問題視される日本において、米粉の利用が一層推奨されるようになりました。みたけ食品工業は、日本の豊富な米を活用し、価格の安定した米粉を生産することで、食料安全保障の観点からも貢献しています。米粉の生産は、ただのビジネスだけでなく、国の食料問題に対する解決策とも言えるでしょう。
米粉を使った新商品
注目の新商品としては、米粉を使った「もちふわパンミックス」があります。この商品は、ドライイーストと水、油を加えて混ぜるだけで、簡単にふわふわなパンが焼けるというものです。小麦粉のように「こねる」必要がなく、家庭で手軽にパン作りを楽しむことができます。このような商品は、アレルギーをお持ちの方にも配慮された設計になっており、食のバリエーションを増やす役割も果たしています。
さいごに
米粉市場は今後ますます成長することが予想されます。みたけ食品工業の取り組みは、食品業界全体に新しい風を吹き込む可能性があります。持続可能な米粉ビジネスを通じて、さまざまな食文化の発展に寄与していくことを期待しています。今後の動向から目が離せません。
会社情報
- 会社名
-
みたけ食品工業株式会社
- 住所
- 埼玉県戸田市本町1-5-7
- 電話番号
-
048-441-3420