Thinkerの近接覚センサーTK-01がロボット大賞優秀賞を受賞
このたび、株式会社Thinkerが開発した「近接覚センサーTK-01」が、名誉ある「第11回ロボット大賞」において優秀賞を受賞しました。この賞は、日本国内のロボット技術の発展を促し、特に優れたロボットや関連技術を顕彰する制度です。経済産業省や文部科学省を始めとする様々な省庁が共催しているこの賞を受けることは、Thinkerにとって大きな栄誉です。
受賞の理由
今回の受賞のポイントは、「近接覚センサーTK-01」が持つ特異な技術的特長にあります。このセンサーは、ロボットが苦手としていたイレギュラーな作業や不定形物のピッキングを自動化することが可能です。従来の3Dビジョンセンサーに依存せず、安価かつ高速で器用なピッキングを実現する能力が評価されました。また、この技術は社会的ニーズが結構明確で、先進的かつ競争力のあるものであると見なされています。
具体的には、TK-01は赤外線発光・受光素子を用い、赤外線反射強度の空間的パターンをAIで解析することにより、物体の位置や姿勢を正確に測定します。このユニークなアプローチにより、従来のロボットが抱えていた難題を克服しつつあります。
表彰式の様子
表彰式は2024年9月18日、東京ビッグサイトで開催されました。出席者として、長年にわたって近接覚センサーの研究を行ってきた教授、小山佳祐氏と、Thinkerの代表取締役兼CEO藤本弘道氏が参加しました。この受賞によって、Thinkerは近接覚センサーの更なる導入拡大を目指すとしています。
展示会でのデモンストレーション
さらに、受賞を記念して、開催中の展示会『Japan Robot Week』ではデモンストレーションも行われています。会期は、2024年9月18日から20日まで、東京ビッグサイトの東6ホール(ブース番号J-39)です。多くの企業や専門家にこの革新的な技術を直接体験してもらう機会となるでしょう。
近接覚センサーTK-01の詳しい情報
この近接覚センサーTK-01は、従来の産業用ロボットでは扱いが難しかったものとして、高い評価を受けています。カメラを使わず、赤外線と人工知能を駆使した高速かつ高性能なセンシング技術を用いて、物体の位置と形を非接触で迅速に把握できるのが特長です。
その結果、ロボットハンドによるピッキングの可能性は飛躍的に広がり、ティーチング作業の効率も向上します。これにより、より多様な場面でのロボット技術の活用が期待されています。
まとめ
株式会社Thinkerは、今後もパートナーシップを強化し、近接覚センサーの量産を進めることで、ロボット技術の新たな地平を切り開いていくことでしょう。これからの展開にぜひ目を向けてみてください。