アントレプレナーシップ教育の新たな潮流
2025年10月7日、岐阜県瑞浪市に本校を置く麗澤瑞浪高等学校と、京都市にある京都産業大学は、「アントレプレナーシップ教育に関する連携協定」を締結しました。両校は、2026年4月から新設される麗澤瑞浪高等学校の「アントレプレナーシップコース」と、同年に設置される京都産業大学の「アントレプレナーシップ学環」を連携させることで、学生たちに実践的な教育を提供します。
この連携の目的は、学生に失敗から学ぶ「失敗学」や、多くの社会人との出会いを通じて、挑戦心を育むことです。具体的には、双方の教育機関が持つリソースを活用し、相互に学び合いながら探求と事業創造の価値を体験できるプログラムを提供します。京都産業大学の「セルフ・カルチベーション」(自己開拓)の重要性も強調されており、学生たちが主体的に学ぶ姿勢が求められます。
協定の詳細
この連携協定は、2025年10月7日から2026年3月31日までの間、双方の解約意思がない限り自動更新されることになっています。協定には以下の内容が含まれます。
1.
カリキュラムの共同開発: 麗澤瑞浪高等学校の「アントレプレナーシップコース」のカリキュラムを共同で開発します。
2.
講師の派遣: 京都産業大学からの講師派遣により、実践的な授業を実施します。
3.
学生間交流の促進: 京都産業大学の学生と麗澤瑞浪高等学校の生徒間での交流を推進します。
4.
広報活動の展開: 両校のプログラム認知拡大に繋がる広報活動を行います。
アントレプレナーシップコースの特色
2026年4月に開講されるアントレプレナーシップコースは、次世代のリーダーを育成することを目指しています。コースでは、以下のような特徴があります:
- - 年間公欠制度: 調査・研究のため、公欠日を年間20日まで許可。
- - 留学推奨: 長期休暇中の国内外旅行や留学を推奨。
- - 社会人との出会い: 卒業までに100名の社会人との出会いを創造。
学校の背景
麗澤瑞浪高等学校は、昭和10年に創立された私立学校で、「自立」「感謝」「思いやり」を育む教育が特徴です。自然環境の中で寮生と通学生が共に成長し、高い大学進学率を誇ります。スローガンの「私の未来は私が創る」に基づき、世界で活躍できる日本人を育成するために、探究やキャリア教育、道徳教育、学力の向上に注力しています。
一方、京都産業大学は1970年に設立され、文理を問わず10学部10研究科を擁する総合大学です。約15,000人の学生が集まり、未来の社会を担う人材を育成することを使命としています。「アントレプレナーシップ学環」は、分野横断型教育や人的交流の促進を目的としており、学生たちにとって魅力的な学びの場を提供します。
今後の展望
今後、麗澤瑞浪高等学校では、アントレプレナーシップコースに関する説明会やイベントを開催予定です。このプログラムの受講を通じて、多くの学生が自らのキャリアや未来のビジョンを明確にし、国内外で活躍できる力を身につけることが期待されています。
この連携協定は、アントレプレナーシップ教育の新たなモデルとなることが期待されており、次世代のリーダーを育成する重要なステップなのです。