フィリップス・オークションが届けるデンマーク美術の魅力
フィリップス・オークションが、2026年春に開催される特別オークション「ジョン・L・ローブ・Jr. 大使コレクション」で、デンマーク美術の名作を展示いたします。本イベントはロンドンおよびニューヨークで行われ、推定総落札価格は1,200万米ドルを超えるという規模を誇ります。
このコレクションは、約150点にわたる作品群から成り立っており、特にデンマークの画家ヴィルヘルム・ハマスホイによる作品が充実しています。ハマスホイは19世紀のデンマーク美術を代表する存在で、その詩情豊かな室内画や繊細な肖像画が高く評価されています。今回のオークションでは、彼の《Courtyard Interior at Strandgade 30(ストランゲーゼ30番地の中庭の室内)》が中心的な作品として出品され、予想落札価格は300万から500万米ドルです。彼の作品は、日常の静けさと革新的なモダニズムの融合を見事に表現しており、観る者に深い感動を与えます。
ローブ大使はこのコレクションを、1970年代から1980年代初頭にかけてデンマークに駐在していた頃に集めました。特に、デンマーク文化に対する彼の愛情が色濃く反映されています。彼は「当初はアメリカ美術を重視していましたが、次第にデンマーク絵画の美しさに惹かれるようになりました」と語っています。これにより、彼の収集活動は単なる美術品の獲得にとどまらず、デンマークという国とその文化を理解する手段ともなったのです。
展示・オークションの詳細
2026年5月にニューヨークにて行われる近・現代美術のオークションに先駆け、重要作品のプレビューが行われます。香港アートウィーク期間中の3月18日から28日、フィリップス・オークションのアジア本社にて展示され、その後4月9日から11日には東京のフィリップスにも登場します。
これらの展示は、デンマーク美術の個人コレクションの中でも特に優れた内容を誇り、コレクターにとっても重要な機会となります。フィリップスのシニア・インターナショナル・スペシャリスト、ジェレマイア・エヴァーツ氏は、「ローブ大使のコレクションは、デンマーク文化への深い理解と、独自の審美眼から生まれた作品で満たされています」と語り、その重要性を強調しています。
コレクションの多様性
ローブ・コレクションには、ハマスホイの他にも多様な作品が含まれています。19世紀の風景画や肖像画、モダニズム作品まで、広範な時代と様式を網羅しています。また、デンマーク美術において特に注目すべきは、女性アーティストたちの作例です。多くの優れた作品が含まれており、デンマーク美術の多様性を示しています。
最後に
フィリップス・オークションが開催する本イベントは、デンマークの豊かな文化的遺産を再評価する貴重な機会です。美術愛好家やコレクターにとって、この特別セールは非常に注目に値するものであることは間違いありません。これからの展覧会やオークション詳細にご期待ください。