国立文楽劇場で贈る秋の舞踊鑑賞会
今年も秋がやってまいりました。この季節にぴったりの芸術鑑賞として、日本舞踊の祭典「東西名流舞踊鑑賞会」が国立文楽劇場で開催されます。毎年恒例のこのイベントでは、東の舞踊と西の舞踊の名手たちが集結し、その技を披露します。ここでは、10月18日(土)に行われる公演の内容を詳しくご紹介します。
演目のラインナップ
第1部(13時開演)
速いテンポの三味線組歌にのせて、舞いが展開されます。多彩な題材が織り交ぜられた演目で、観客を引き込むこと間違いなしです。
江戸の町で軽妙に舞う願人坊主の姿を描き、観る人を楽しませます。「まかしょ」の掛け声が舞台に響き渡ります。
文楽の人気演目「義経千本桜」を基に、静御前と忠信の「女雛男雛」の見得が印象的です。日本の美意識が際立つ作品となっています。
老人が木賊を刈る姿を描いたこの舞は、能の引用があり、豊かな情感が伝わります。昔話を語る部分では、聴く者に深い心の感動を与えます。
第2部(16時開演)
美少年たちが披露するお祝いの舞曲。元禄期の歌舞伎役者の名が込められ、当時の文化が色濃く表れています。
鏑木清方の美人画を基にしたこの作品は、過ぎ去った時を惜しむ女性の姿を印象的に描写します。切なくも美しい振り付けが秀逸です。
有名な鬼女伝説を題材にしたこの作品では、老女が鬼となってしまう悲哀に深い感情が込められています。私たちに様々な思いを起こさせる演目です。
光源氏のモデルとされる源融が舞う幻想的な作品。月光の下で繰り広げられる優雅な舞に、心を奪われることでしょう。
チケット情報
公演は第1部と第2部に分かれており、各部のチケットは均一料金で販売されています。一般7,000円、学生は4,900円とお手頃です。お得なセット割引も用意されているので、ぜひ利用してみてください。
公式サイトや電話予約で簡単にチケットを手に入れることができます。急いでご予約を!
国立劇場チケットセンター
電話予約:0570-07-9900
インターネット予約:
国立劇場チケットセンター
まとめ
長い夏が終わり、芸術の秋が本格的に始まります。日本の伝統芸能、特に日本舞踊に触れる絶好の機会です。ぜひ、国立文楽劇場で心を豊かにする舞踊作品を目の前で楽しんでみてください。鑑賞後、きっと特別な秋の思い出となることでしょう。