歯科エックス線画像を用いた「お口年齢AI」の開発
最近、歯科口腔外科の分野において大きな技術革新が見られています。医療法人社団葵会のAOI国際病院とデンタルシステムズ株式会社が共同で開発した「お口年齢AI」は、歯科パノラマエックス線画像を解析し、患者のお口の健康状態を評価する新たなAIシステムです。この画期的なシステムは、2025年10月27日に特許出願を行い、その実用化が期待されています。
「お口年齢AI」の仕組み
このシステムは、エックス線画像から複数のデータを抽出します。具体的には、現在の歯数、インプラント数、咬合状態、歯槽骨の吸収量などを詳細に分析し、患者の生年月日や性別と組み合わせて「お口年齢」を算出します。これまでの「歯科パノラマエックス線画像を用いた歯科健診システム」を進化させ、誰でも簡単に情報を得られるような設計がされています。
さらに、このシステムでは画像の元データを必要とせず、ディスプレイに映されたエックス線画像をスマートフォンで撮影した写真からも認識できるため、従来の方法に比べて大幅に利便性が向上しています。
健康経営と地域医療への貢献
「お口年齢AI」は、歯周病をはじめとする生活習慣病に関する指標も考慮して判定を行うため、早期の発見と治療が可能となります。高齢者が口から食事を摂取できない場合、オーラルフレイルなどの健康リスクが高まりますが、このシステムを用いれば、早期に問題を発見し、健康寿命の延伸に寄与することが期待できます。
AOI国際病院は、地域医療から先進医療まで様々なニーズに応えられる体制を整えています。これにより、企業や自治体での健康経営にも貢献できるでしょう。実際、企業における歯科健診の導入率は依然として低い現状ですが、15秒の撮影で簡単に歯科健診を受けられるこのシステムは、歯科健診への敷居を低くしてくれると期待されています。
さいごに
この「お口年齢AI」は、地域医療の向上や健康意識の啓発に繋がる新しい試みです。医療法人社団葵会が目指す「健康な人生をトータルにケアしていく医療」の理念のもと、今後の展開が非常に楽しみです。技術の進化とともに、私たちの口腔健康もさらに強化されることでしょう。ぜひ、この革新的なシステムに注目してみてください。