秋田市における医療搬送の進化
AIによる非緊急医療搬送の自動手配
2026年7月、秋田市で新たな実証事業が始まります。株式会社VISTAが導入する「地域搬送DXプロジェクト」は、非緊急医療搬送の手配をデジタル化するもので、AIコールセンター機能が搭載されています。このプロジェクトは、秋田市長即決ピッチ2026での選定を受けたもので、地域住民の医療ニーズに応えるべく動き出します。
この新しいシステムでは、介護タクシーや民間救急の配車手配が、AIによって自動で行われます。従来、複数の事業者への電話連絡に多くの時間を要していた手配プロセスが大きく改善され、利用者はスマートフォンから数タップで手配が可能です。此外、電話を使うことが難しい高齢者にも専用の電話番号を通じて、簡単にサービスを利用することができます。
秋田が抱える高齢化の課題
秋田県は、日本全国で最も高齢化が進んでいる地域であり、2025年には高齢化率が40.3%に達します。この高齢化は医療搬送のニーズを増加させており、通院や退院に伴う非緊急医療搬送の機会は年々高まっています。
現行の医療搬送手配は、すべて電話で行われ、1件の手配には3〜5社への架電が必要で、処理には数十分から数時間がかかっています。特に電話を取れない事業者への依頼は機会損失が生じ、車いすやストレッチャーを必要とする高齢者には十分な選択肢がありません。
DX化による業務負担の軽減
VISTAの新システム「カイタクネット」は、状況に応じて二つの手配方法を提供しています。
- - Webアプリでの手配:医療機関や介護事業所のスタッフが、搬送条件を入力し、瞬時に複数の事業者へ配車依頼を行えます。
- - AIコールセンターへの依頼:電話を利用して、AIに手続きを依頼することもでき、手間がかからず数分で処理が完了します。
これにより、医療機関や介護事業者の業務負担が大幅に軽減され、より多くの時間を本来業務に割けるようになります。利用者自身も手配の負担が減り、よりスムーズに医療サービスにアクセスできるようになるでしょう。
「救急車を呼ばなくていい社会」を目指して
VISTAが掲げる未来のビジョンは、「救急車を呼ばなくていい社会をつくる」ことです。多くの高齢者が必要な医療サービスにアクセスできることで、本当に救急車が必要な状況を減少させることを目指しています。
このプロジェクトは、全国の他の自治体でも同様の課題が見られる中で、秋田市から具体的な解決策を提示するものです。医療搬送の手配プロセスをDX化することで、届けたい医療がタイムリーに提供される社会の実現を目指しています。
まとめ
株式会社VISTAによる「地域搬送DXプロジェクト」は、秋田市での実証開始をもって高齢化社会の医療搬送に対する新たな解決策を提供します。この試みが成功すれば、他の地域へのモデル展開も期待でき、より安全で便利な医療環境の創出につながります。
お問い合わせ
株式会社VISTA
代表取締役:戸井田 涼
秋田県秋田市卸町二丁目1-8
電話:018-808-9409
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