ヤーマン、新技術「CERTEC🄬」を発表
2024年9月11日、東京・銀座の「YA-MAN the store GINZA」で、ヤーマン株式会社による新技術「CERTEC🄬」の論文発表会が行われました。この新技術は、RF(ラジオ波)に次ぐ革新として、しわやたるみ改善に寄与することが期待されています。
「CERTEC🄬」とは?
「CERTEC🄬」は「Cell Energy Regeneration Technology」の略称で、ヤーマン独自の技術です。出力周波数と電極間距離を制御することで、熱刺激と電気刺激を同時に肌に与えることが可能になっています。この結果、表情筋に近い部分に刺激が加わり、しわやたるみへの効果が明らかに。発表会では、東京大学医学部附属病院の尾松助教が行った8週間にわたる臨床試験の結果についても発表がありました。研究は米国の学術誌「Journal of Cosmetic Dermatology」に掲載されています。
科学的根拠と効果
論文の結果によると、「CERTEC🄬」は顔の皮膚の弾力性を改善し、しわやたるみを減少させる効果が示されました。また、血流を促進し、顔全体の若返りにも寄与するとされます。具体的には、試験開始前からの肌のハリを評価し、3Dイメージング装置を使ってほうれい線やフェイスラインの変化を観察しました。
「CERTEC🄬」はRF(ラジオ波)同様に、肌を内側から温めて線維芽細胞を活性化し、コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促進します。この効果によって、ダイナミックな筋運動が生まれ、表情筋が刺激されることでエイジングサインの改善につながります。
血流促進効果
新たな研究成果として、「CERTEC🄬」は血流を大幅に改善することが発表されました。従来のRFやEMS技術と比べ、約1.5倍から2倍の効果があるとされ、この持続的な血流改善によって、老化した細胞の有害物質の排出や、酸素・栄養素の運搬がスムーズに行えるようになります。
発表会では、高周波電流が血管内皮細胞を安定化させることが示され、根本的な若返りを促す「リバースエイジング」効果の示唆がありました。
トークセッション
発表会の後半には、東京大学の佐藤教授と吉崎特任准教授を迎えたトークセッションも行われ、研究を美容分野に拡張した背景やヤーマンとの共同研究の意義について語られました。
佐藤教授は、美容分野でせっかくの科学的エビデンスが活用されるべきと述べつつ、技術力を持つヤーマンとの連携によって、医学と工学を融合させた取り組みの重要性を強調しました。吉崎特任准教授は、スピーディな試作機の製作が可能であることを挙げ、研究体制の特長を示しました。
「リバースエイジング」とは、急激な改善ではなく、時間をかけて少しずつ肌の状態を整えることだと定義されており、家庭用美顔器でのケアが「美肌への貯金」と表現される場面もありました。
ヤーマンの取り組み
ヤーマン株式会社は1978年に設立され、長年にわたって精密電子機器の開発を行ってきました。美顔器分野でも数々の革新を生み出し、今回の「CERTEC🄬」技術を通じて、更なる研究と商品開発を進めていくとしています。今後も最新技術を駆使し、より多くの人々に美の可能性を提案していくことでしょう。
詳細な論文は
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