子どもたちが活躍するまちづくりのイベント
2025年7月21日、静岡県磐田市で「SUNABANASHI Iwata #1」が開催されました。このイベントは、地域の未来を担う若者たちが自らの住環境に目を向け、社会課題を発見し、持続可能な解決策を提案することを目的としています。この取り組みは、株式会社ソミックマネージメントホールディングス(以下、ソミックMHD)と、教育プログラムを運営するSUNABA inc.の共同プロジェクトによって実現しました。
地域のニーズを反映した教育プログラム
ソミックMHDは「次世代へ笑顔をつなぐ」というパーパスのもと、地域社会の課題に向き合っています。少子化や都市構造の変化により、子どもたちが自ら学び、体験する機会が減少している現状を受け、彼らが地域の「創造・未来・挑戦」を体感するプログラムを企画しました。これにより、地域の創造性を育むことを目指しています。
SUNABANASHIは、減少する「あそび場」である砂場を起点に、子どもたちが主体的に地域課題を探求する参加型教育プログラムです。これまでに福岡市や金沢市を舞台に実施され、多くの子どもたちが公共空間の改善に取り組んできました。
プログラムの流れ
1.
知る (Day 1):参加者は地元企業や磐田市職員から磐田駅周辺の説明を受け、その後、実際に現地で調査を行いました。このプロセスを通じて、地域の現状や課題を認識しました。
2.
考える (Day 1 - Day 2):子どもたちは、約1か月間を掛けて、磐田駅やその他の商業施設を調査し、それらの場が抱える問題を分析しました。また、「どろだんご先生」とのオンラインミーティングで、自らのアイデアをブラッシュアップしました。
3.
解決する (Day 2):子どもたちは、磐田市の職員や企業関係者の前で自らのアイデアをプレゼンテーションし、その実現可能性についても深く検討されました。発表後には、実際のフィードバックが彼らに与えられ、さらなる学びへとつながりました。
最優秀賞と保護者の声
最優秀賞に輝いたのは、6年生の子どもが提案した「ぶつぶつ交かん会」でした。これはシャッター街となっている磐田駅前で開催され、人と人との交流を大切にする場を提供するアイデアです。この提案は、環境と地域のつながりを重視しており、週1回の開催を通じて持続可能な賑わいを創出することを目指しました。
イベント後のアンケート結果によると、プログラム全体への満足度は96.6%と非常に高く、多くの保護者も子どもたちの成長を感じたとのことです。「自分で調べる力を身に付けられていた」、「自発的に発表の練習をする姿を見て感動した」などの声が寄せられました。
未来への期待
「SUNABANASHI」は、子どもたちが自らの言葉で思いを伝える場であり、大人たちも見落としがちな新たな視点を教えてくれます。参加した子どもたちには、この経験が自信と未来への第一歩となることが期待されます。「こどもたち自身が公共空間の課題を見つけ、アイデアをもって解決に挑んだ今回の経験をきっかけに、自らの可能性を信じ、未来を形づくってほしいと願います。」とどろだんご先生が述べています。
今後もソミックMHDは、地域貢献と新たなビジネスチャンスの創出を目指し、このプログラムを続けていくことで、社会課題の解決に向かい続けます。