建設業界のBIM人材育成を加速するeラーニングの新展開

建設業界の新たな人材育成のカタチ

建設業界は現在、様々な課題に直面しています。特に人材不足は深刻であり、様々な取り組みが求められています。そこで、株式会社リンクアカデミーと株式会社CADネットワークサービスがタッグを組み、BIM（Building Information Modeling）を活用した人材育成のための新しいeラーニングプログラム「BIMNET eラーニング」を発表しました。このプログラムの特徴や背景、そして期待される効果を詳しく紹介します。

なぜBIM人材育成が必要なのか

日本の建設業界は、就労人口の減少や高齢化が進む中で、2024年からの残業規制によってさらに厳しい状況に直面しています。こうした背景から、効率的なシステム運用や人材活用の重要性が増しており、BIMを中心にした建設業界のデジタルトランスフォーメーション（DX）が注目されています。

国土交通省の推進活動によりBIMの普及が進んでいますが、一方でBIMを実際に使える人材の確保と育成は依然として課題です。特に、個人レベルでのリスキリング教育は重要であるものの、十分な普及ができていません。企業向けだけではなく、個人にも対応する教育の必要性が高まっています。

協業による解決策

このたび発表された「BIMNET eラーニング」は、Revitを使ったBIM教育をeラーニング形式で提供する画期的なプログラムです。初学者にも優しい内容であり、首都圏を中心とした大手建設会社や設計事務所において非常に支持されています。また、アビバ（AVIVA）との協業により、全国の受講者にもこのBIM教育が届くようになります。

アビバは、年間15,000人以上の受講者を持つIT・DX領域の大手スクールで、研修の質が高く、多様なカリキュラムを展開しています。これによって、受講者はBIMの基本から実践的なスキルまで幅広く学ぶことができるようになります。

eラーニングの具体的な内容

「BIMNET eラーニング」の特徴は、基本的なRevitの使用法を学べる「BIM Revit基礎編」が最初に用意されている点です。この講座は、実務を意識した基本操作や専門講師による1on1フィードバックを受けながら、自分のペースで学ぶことが可能です。また、基礎を固めた後は、「BIM Revit意匠編」や「BIM Revitファミリ編」のような専門的なコースにステップアップすることもできます。